ビジネス中国語の資料やWebサイトなどの翻訳を外注したくても、「どこに頼めばよいのか」「費用はどのくらいかかるのか」と迷うことがあります。翻訳会社かフリーランスかによっても、対応できる案件や得意分野などに違いがあるため、目的に応じた選択が必要です。
そこで今回は、中国語翻訳を外注する際の料金相場や依頼先の選び方、注意点などを解説します。外注先を検討する際の参考にしてみてください。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 中国語翻訳の料金相場は1文字あたり5〜20円程度で、翻訳の方向・専門性・チェック体制・納期・原稿の状態という5つの要因で金額に幅が出る。
- 翻訳会社は品質管理とまとまった量の案件に強く、フリーランスは得意分野と柔軟な対応に強みがあり、料金だけでなく体制や実績を踏まえて選ぶことが大切。
- コストを抑える鍵は依頼前の準備で、依頼範囲の明確化・相見積もり・原稿の確定を徹底し、専門分野の実績と修正条件を事前に確認しておきたい。
翻訳外注の料金相場

中国語翻訳を外注する場合、どのくらいの費用を見込めばよいのでしょうか。
1文字あたり5~20円程度
料金はあくまで目安であり、実際の費用は依頼先や案件によって異なります。
このように金額に幅があるのは、いくつかの要因が関係しているためです。
料金に差が出る5要因
- 翻訳の方向
日本語→中国語か、中国語→日本語かによって、料金設定が異なる場合があります。
- 専門性
契約書や技術文書など、専門知識や用語の調査が必要な内容では、料金が高くなる傾向があります。
- チェック体制
ネイティブチェックや校正が基本料金に含まれるかどうかは翻訳会社によって異なり、含まれない場合は別途費用がかかります。
- 納期
短納期での対応を依頼すると、通常より料金が高くなる場合があります。
- 原稿の状態・分量
文字数だけでなく、原稿の形式やレイアウト調整の有無などが料金に影響する場合があります。
翻訳業者の選び方

翻訳会社とフリーランスでは、体制や得意とする案件などに違いがあります。料金だけで決めるのではなく、翻訳の内容や求める品質、納期などを踏まえて選ぶことが大切です。問い合わせや相談へのレスポンスの速さも、依頼先によって差が出やすい点です。
翻訳会社の特徴
複数の翻訳者によるチェック体制や、専門分野に応じた翻訳者の手配など、組織として対応できる点が翻訳会社の特徴です。契約書やマニュアルなど、品質管理を重視したい案件にも向いています。
また、基本的に担当者が窓口となって翻訳者や校正担当者との連携を担うため、複数人が関わる案件でも、依頼先とのやり取りは一本化されます。
- 複数人によるチェックを受けたい
- まとまった量の翻訳を依頼したい
- 納品後の修正にも対応可能な安定した体制を求めている
翻訳会社によっては、翻訳者の経験年数や体制に応じた複数のプランを用意している場合もあります。求める品質と予算のバランスを考え、用途に合ったプランを選ぶことが必要です。
一方で、場合によっては担当者とのやり取りに時間がかかるほか、フリーランスより費用が高くなることもあります。
とはいえ、品質管理を重視するなら、翻訳会社を候補にするとよいでしょう。
フリーランスの特徴
得意分野を持つ翻訳者本人に依頼できることが、フリーランスの特徴です。案件の内容によっては、翻訳会社より柔軟に対応してもらえる場合もあります。
- 翻訳者と直接やり取りしたい
- 特定の分野を得意とする翻訳者に依頼したい
- 比較的小規模な案件を依頼したい
- 必要な品質を確保しつつ費用を抑えたい
ただし、翻訳者によって品質や納期の順守には差があるため、依頼前に実績を確認することが欠かせません。
継続依頼の予定がある場合は、希望する納期や分量で今後も引き受けてもらえるかも確認しておきましょう。
余計な翻訳コストを抑えるコツ
翻訳を外注する際は、翻訳そのものの料金だけでなく、追加の作業や修正にかかる費用にも目を向ける必要があります。安さで選ぶよりも、追加費用を発生させない工夫が、全体のコストを抑える近道です。
コストを抑えるためのポイント
- 依頼する範囲を明確にする
校正やネイティブチェック、レイアウト調整なども依頼する場合は、どこまで対応してもらうのかを整理します。必要な作業と自分で対応できる作業を分けることで、不要な費用の発生を抑えられます。
- 事前に相見積もりを取る
同じ内容でも、依頼先によって料金設定は異なります。複数の依頼先から見積もりを取り、料金や対応範囲を比較すれば、相場から大きく外れた金額で契約するリスクを減らせます。
見積もりを見る際は、翻訳の範囲や納期、チェックの有無など、条件をそろえて確認します。金額だけでは、必要な作業がどこまで含まれているのか分かりにくいためです。
- 翻訳開始後に原稿を変更しない
翻訳を依頼した後に原文を変更すると、翻訳済みの部分にも修正が必要になります。大幅な変更では追加料金につながることもあるため、原稿の内容は依頼前に確定させておきます。
依頼前の準備をしっかり行うほど、余計な追加費用を防げます。
外注前に知っておきたい注意点

翻訳の品質や納期に関するトラブルを防ぐには、依頼先を決める前に確認すべき注意点があります。特に、専門分野への対応実績と納期・修正条件は、依頼先を比較する際の判断材料になります。
専門分野や実績の確認
翻訳の品質は、依頼先の語学力だけでなく、扱う分野への理解度にも左右されます。契約書や医療、ITなど専門性の高い内容では、用語を正確に扱えるかどうかが仕上がりに影響します。
- 依頼する分野の翻訳実績
- 専門用語への対応力
- 翻訳サンプルの有無
実績を見る際は、案件の件数に加えて、依頼する内容の分野を手がけているか、想定する用途に対応した経験があるかにも注目します。翻訳サンプルがあれば、文章の自然さや専門用語の扱いも見ておくと安心です。
専門性の高い案件では、「中国語を翻訳できるか」ではなく「その分野の翻訳を任せられるか」という視点から依頼先を選びます。
納期や修正範囲の取り決め
納期や修正条件が曖昧なまま依頼すると、想定していたタイミングに納品されなかったり、修正の追加料金を巡って認識の違いが生じたりする可能性があります。依頼前に、具体的な条件を擦り合わせておきましょう。
- 納期や納品形式
- 修正の回数や対応範囲
- 追加修正にかかる料金
特に、「何回まで無料で修正できるか」「どの程度の変更から追加料金になるか」は、契約前に取り決めておきたい点です。
外注でありがちな失敗事例
翻訳の外注では、料金のみを基準に依頼先を選んだり、必要な情報を十分に伝えなかったりすると、納品後の修正や追加費用につながります。ここでは、よくある失敗例を2つ取り上げます。
料金の安さだけで選ぶトラブル
見積もりの安さを最優先にすると、希望する品質に届かない恐れがあります。
最も安い見積もりをそのまま採用する
相場より大幅に安い場合、翻訳後のチェックや校正、専門分野への対応などが料金に含まれているとは限りません。修正や追加の依頼が重なれば、当初の見積もりを容易に上回ります。費用だけでなく対応範囲も併せて比較しましょう。
依頼内容の共有不足によるトラブル
依頼先に伝える情報が少ないと、原文の意図や用途に合わない訳文になりかねません。
原稿だけを渡して翻訳を依頼する
例えば、Webサイト掲載用と社内資料用とでは、求められる表現や文章のトーンが異なります。その違いを伝えないまま依頼すると、想定していたトーンと違う訳文に仕上がってしまう、といった行き違いが生じることもあります。
依頼時には、翻訳の用途や対象者、希望する表現などを具体的に伝えることが、認識のズレを防ぐ上で役立ちます。
まとめ
中国語翻訳を外注する際は、料金相場だけでなく、依頼先の専門性や対応範囲、納期なども含めて比較することが大切です。翻訳会社とフリーランスの特徴を踏まえ、案件の内容や求める品質に合った依頼先を選びましょう。余計なコストを抑えるには、依頼範囲を明確にした上で相見積もりを取り、条件を比較することも有効です。
翻訳の外注を頻繁に行う場合は、自分でも基本的な中国語を身に付けておくと、依頼先とのやり取りや納品物の確認がしやすくなります。忙しい合間でも学べるオンラインレッスンなどを活用するのも一つの方法です。


