「SNSのコメント欄にある『AWSL』や『yyds』ってどういう意味?」
「教科書には載っていない、中国の若者がリアルに使う言葉を知りたい!」
中国語を学習していると、ある時「文法は合っているはずなのに、ネットの書き込みや若者の会話が全く理解できない」という壁にぶつかることがあります。その原因の多くは、爆発的なスピードで生まれ、変化し続ける「ネットスラング(流行語)」にあります。
中国のネット文化は非常に独特です。漢字の音を利用した当て字(諧音)や、数字の語呂合わせ、ローマ字の頭文字だけを並べた暗号のような言葉が複雑に絡み合っています。
こちらの記事では、メインテーマである「中国語のスラング」を軸に、SNSで必須のアルファベット略語、数字スラングの秘密、正しい用法と注意点まで徹底解説します。
【中国語】スラングの種類と特徴

中国語のスラングは、その成り立ちによっていくつかのパターンに分けられます。まずは全体像を把握しましょう。
なぜ中国では「略語」が多いのか?
最大の理由は「入力の手間を省くため」です。漢字変換をするよりも、ピンインの頭文字だけを打つ方が圧倒的に速いからとなります。
また、プラットフォーム側の検閲(NGワード)を回避するために、あえて隠語化しているケースもあるので、根本はどの国も同じです。
具体例:
| 種類 | 特徴 | 代表例 |
|---|---|---|
| アルファベット略称 | ピンインの頭文字を取る | YYDS(永遠の神)、pyq(友人圏) |
| 数字スラング | 数字の読みを言葉に当てはめる | 520(我爱你)、666(すごい) |
| ネット造語 | アニメや動画から生まれた言葉 | AWSL(死ぬほど可愛い)、种草(欲しくなる) |
【中国語】SNSで頻出するスラング例と意味
ここでは、Weibo(微博)やTikTok(抖音)、WeChat(微信)などのSNSで、毎日必ず目にするレベルの重要スラングを厳選してご紹介します。
これを知らなきゃ始まらない!超定番5選
特に「YYDS」は、2021年頃から爆発的に流行し、現在でも定着している言葉です。
| スラング | 中国語(ピンイン|読み) | 意味・ニュアンス |
|---|---|---|
| YYDS | 永远的神(yǒng yuǎn de shén|ヨンユァンデシェン) | 「永遠の神」。推しや最高なものを称賛する時に使う。 |
| AWSL | 啊我死了(ā wǒ sǐ le|アーウォスィラ) | 「あぁ、私死んだ」。可愛すぎて、または尊すぎて死にそうな時に使う。 |
| xswl | 笑死我了(xiào sǐ wǒ le|シァオスーウォラ) | 「笑い死ぬ」。日本の「草」や「爆笑」にあたる表現。 |
| 内卷 | 内卷(nèi juǎn|ネイジュェン) | 「インボリュート(内向きの過当競争)」。過酷な競争社会を揶揄する言葉。 |
| 躺平 | 躺平(tǎng píng|タンピン) | 「寝そべり族」。競争を拒否し、最低限の生活で満足する生き方。 |
内卷(ネイジュェン)や躺平(タンピン)は、単なる若者言葉の枠を超え、現代中国の社会問題を象徴するキーワードとしてニュースでも頻繁に使われます。
「もう頑張りたくない」という若者の叫びが込められているのです。
【中国語】数字を使ったスラング

中国語の数字は、日本語の「39(サンキュー)」や「4649(よろしく)」のように、音を言葉に当てはめる文化が非常に発達しています。
チャットで数字だけが送られてきても動じないようにしましょう。
数字スラングの読み方と用法
- 666(liù liù liù|リウリウリウ):
「すごい!」「お見事!」。牛(niú|ニウ)という漢字の響きと似ているため、称賛の意味で使われます。ゲーム実況などでファインプレーが出た時によく使われるので、とくにゲーマー向けです。 - 520(wǔ èr líng|ウーアーリン):
「我爱你(wǒ ài nǐ|ウォアイニー)」。音が似ていることから、中国では5月20日は「インターネット・バレンタインデー」として定着しています。 - 88(bā bā|バーバー):
「拜拜(bài bài|バイバイ)」。さようなら。チャットの終わりの定番です。 - 555(wǔ wǔ wǔ|ウーウーウー):
「えーんえーん」。泣き声の「呜呜(wū wū)」の音を当てたものです。悲しい時に使います。
ここで紹介しているのはあくまでも今日時点での「流行」となります。とくにスラングは移り変わりが激しいので、その点キャッチアップは欠かせません。
【中国語】スラングの用法と注意点

スラングは便利な反面、使う相手や場面を間違えると非常に失礼になったり、教養がないと思われたりするリスクがあります。
最後に中国語を話す上でのスラング関連のマナーを見ていきましょう。
「公」と「私」を明確に使い分ける
ビジネスメールや、目上の人との会話でスラングを使うのはNGです。例えば、上司からの指示に対して「666!」と返信するのは、日本で上司に「マジ神っすね!」と言うのと同じくらいの無礼にあたります。
あくまで「友人同士のチャット」や「SNSのコメント」に留めておくのが安全です。
※ここの考え方は日本語と同様なので「上司」や「会社」など、相手やその状況に合わせて調整してください。
流行り廃りが非常に速い
日本の「マジ卍」や「ぴえん」と同様に、中国のネットスラングも寿命が短いです。
数年前に大流行した言葉(例えば「给力(gěi lì|ゲイリー)」など)を今使うと、「古い(土气 tǔ qì)」と感じられることがあります。
常に現地のリアルなSNS投稿をチェックし、今どの言葉が「生きている」のかを察知する感覚が重要です。
まとめ
こちらの記事では「中国語のスラング」をテーマに、最新の流行語から数字表現、使い方の注意点までを解説しました。最後にポイントを復習しましょう。
- スラングは「入力の手間省略」や「隠語」として発達した
- 「YYDS(最高)」や「666(すごい)」はSNSの必須知識
- 520(愛してる)などの数字スラングは文化として定着している
- ビジネスや目上の人に対しては絶対に使わない
スラングを使いこなせるようになると、ネイティブとの距離が一気に縮まります。まずはSNSの投稿に「666」とコメントしてみることから始めてみませんか?
より基本的な「数字の読み方」をしっかり固めたい方は、こちらの記事も併せてチェックしてみてください。

