【中国語の音楽】C-POPで楽しく学習!おすすめアーティストと音楽文化まで

【中国語】音楽ジャンルの特徴:C-POPの多様性

「中国語の歌を歌えるようになりたいけど、発音が難しそう……」
「今、中国や台湾で流行っている人気のアーティストは誰?」

音楽は、言語学習において最強のパートナーです。メロディに乗せることで、難しい単語やフレーズが自然と記憶に残り、教科書では学べない生きた表現に触れることができます。

最近では、SNSや動画サイトを通じて、中国本土、台湾、香港のアーティストによる「C-POP(華流音楽)」が世界中で注目を集めています。K-POPに次ぐ新たなトレンドとして、そのクオリティの高さに驚く人も少なくありません。

こちらの記事では、メインテーマである「中国語の音楽」を軸に、代表的なジャンル、歌詞を通じた学習のコツ、絶対にチェックすべきアーティスト、そして独自の音楽文化まで徹底解説します。

目次

【中国語】音楽ジャンルの特徴:C-POPの多様性

【中国語の音楽】C-POPで楽しく学習!おすすめアーティストと音楽文化まで

ひと口に「中国語の音楽」と言っても、地域や言語によってその特色は大きく異なります。

まずは代表的なジャンルを押さえましょう。

華流音楽(C-POP)の3つの柱

C-POPは、主に使われる言語(北京語か広東語か)によってジャンルが分かれています。

ジャンル主な言語特徴
マンドポップ(Mandopop)普通話(北京語)市場規模が最大。バラードからラップまで多様。学習に最適。
カントポップ(Cantopop)広東語香港を中心に発展。1980〜90年代に黄金期を迎えた。
古風音楽(Gǔfēng)普通話伝統楽器と現代音楽を融合。漢服ブームと共に人気。

日本では「日本語」という1言語のみですが、「中国語」というと国・地域によって異なる言語を使うので、上記のように3つの柱が存在するのです。

若者に人気の「古風音楽」とは?

特に近年、中国本土で爆発的に人気なのが「古风音乐(gǔ fēng yīn yuè|グーフォンインユェ)」です。

二胡や古筝の音色に電子音を組み合わせ、歌詞にも古典的な詩詞を引用するスタイルで、若者の間で「中国らしさ(国潮)」を再評価する動きと連動しています。

【中国語】歌詞で学ぶ発音と表現のコツ

中国語の歌を聴いていて、「話し言葉と発音が違う?」と感じたことはありませんか?

実は歌特有のルールがあります。これは中国語に限りませんが、歌だからこそのコツを知っておくことが重要です。

歌の中では「声調」が消える?

中国語の最大の特徴である四声(トーン)ですが、歌の中ではメロディのアップダウンが優先されるため、基本的には声調が無視されます。

そのため、初心者には「歌詞を見ないと意味が聞き取れない」という難しさがありますが、逆に言えば「ピンイン(音そのもの)」の発音だけに集中して練習できるというメリットもあります。

発音に自信がない人こそ歌うべき

声調を気にしなくて良いというのは、初心者にとって大きな精神的メリットです。まずは口を動かすことに慣れる、という点でも音楽学習は非常に理にかなっています。

日本人で「英語は喋れないけど、洋楽を歌うのが上手い人」というのがいるのも、音楽から入るからこそのできることなのです。

【中国語】音楽を使った学習方法

音楽を使った学習方法は、単に歌を聞いて歌うだけではありません。もちろんそれだけでも十分な練習になりますが、より効果的にやるなら以下の手順を踏んでみましょう。

学習手順

  • ステップ1:歌詞を漢字(ピンイン|読み)で書き出す
  • ステップ2:歌詞の意味を調べ、感情を理解する
  • ステップ3:0.75倍速などで、音のつながり(リエゾン)を意識して歌う

ざっくり説明すると「曲を手で文字お越し」→「意味を調べる」→「音と合わせる」という順番となります。

やはり「よくわかんないままリズムだけ知っている状態」よりも、「ここの歌詞がこういう意味で感動する」と理解できる方が脳にスーッとインプットされるのです。

「纸星星 / 郁可唯」からスタートしてみる

音楽の選び方はもう既に気に入っている曲がある場合は、そちらでぜひスタートしてみてください。

ただ、どの曲からやればいいか迷っている方は、2025年に若者の間で人気だった「纸星星 / 郁可唯」からスタートしてみましょう。

いわゆる「お堅い言葉」というよりは日常的にも応用できる言葉が使われている上、比較的ゆったりとした曲調なので耳に入りやすいです。

【中国語】音楽界で知っておくと得するアーティスト

中国語圏で知らない人はいない、代表的なアーティストをご紹介します。

彼・彼女らの曲はカラオケ(KTV)でも定番なので、1曲歌えると盛り上がります。

大前提この世の中にはたくさんのアーティストが存在し、誰もが自分のお気に入りのアーティストがいるでしょう。あくまでの以下でリストアップしているのは筆者の主観となりますが、この3名は覚えておいて損はないはずです。

アーティスト名スタイル・代表曲
周杰倫(ジェイ・チョウ)C-POPの王。R&Bと中国伝統の融合が天才的。
鄧紫棋(G.E.M.)圧倒的な歌唱力。YouTube再生数1億超えの曲多数。
李栄浩(リー・ロンハオ)心に沁みる歌詞とメロディ。日本でも人気が高い。

初心者は「告白気球」から入るのが鉄板

特に周杰倫(zhōu jié lún|ジョウ・ジエルン)の曲は、ラップ調で難易度は高いですが、独特の語彙や比喩表現が多く、中上級者の学習に最適です。

初心者の方は、彼のバラード曲である「告白気球(gào bái qì qiú|ガオバイチーチウ)」から入るのがおすすめです。リズムが良く、歌詞も比較的シンプルで覚えやすいですよ。

【中国語】独自の音楽文化:KTVと広場舞

【中国語】音楽ジャンルの特徴:C-POPの多様性

中国語圏の音楽を語る上で、どのように楽しまれているかを知ることも重要です。

日本で生活していると割と当たり前なことが、実は海外では普通じゃなかったりします。文化的背景も考慮し、音楽文化も学んでおきましょう。

KTV(カラオケ)文化

中国でカラオケはKTV(kèi tì wēi|ケーティーヴィー)と呼ばれます。

日本よりも部屋が豪華で、食事を楽しみながら大人数で盛り上がるパーティーのような場です。

ビジネスの付き合い(接待)でも使われるため、一曲「持ち歌」を作っておくと、中国の方との距離が一気に縮まります。

広場舞(guǎng chǎng wǔ)

夕暮れ時、中国の公園や広場に行くと、大勢の高齢者が大音量の音楽に合わせて踊っている光景を目にすることがあるでしょう。

これは广场舞(guǎng chǎng wǔ|グアンチャンウー)と呼ばれる健康維持を兼ねたソーシャルダンスです。

そこで流れる音楽は「中毒性が高い」「耳に残る」として、ネット上で流行曲になることも珍しくありません。日本の盆踊りをEDMにしたような感覚に近いです。

まとめ

こちらの記事では「中国語の音楽」をテーマに、ジャンルの特徴や学習法、主要なアーティストについて解説しました。最後に重要なポイントを復習しましょう。

  • C-POPは北京語(マンドポップ)や広東語、伝統融合系など多様
  • 歌唱中は声調が消えるため、音とリズムに集中して学習できる
  • 周杰倫やG.E.M.などの人気曲は、中国語圏での共通の話題になる
  • KTV(カラオケ)での交流は中国の重要な社交文化の一つ

好きな曲を見つけて、歌詞を口ずさむ。そんな小さな一歩が、あなたの中国語をより豊かに、より感情豊かなものにしてくれます。

まずはYouTubeなどで「C-POP」を検索して、心に響くメロディを探すことから始めてみませんか?

歌詞の中に出てくる「数字スラング」などの背景を知ると、音楽がもっと面白くなります。こちらの記事も併せてチェックしてみてください。

この記事を書いた人

監修者:Fei
中国北京市出身。北京首都師範大学卒業、筑波大学大学院修了。
指導歴15年、「美しい中国語」を届ける人気講師として幅広く支持されている。
HSK公式単語アプリのナレーターを務め、2025年大阪万博中国パビリオンで日中バイリンガル司会を担当。YouTubeでは今どき中国語「フェイ先生の声日記」を発信中。

目次