HSKの合格ラインは何点?級別の合格点・配点と6級のスコアの考え方

HSK 合格ライン

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HSKには級ごとに基準となる点数がありますが、単純に「180点を取ればいい」と覚えておけばよいわけではありません。1級・2級と3級以上では満点が異なり、5級・6級では成績報告書に合否が表示されないなど、級によってスコアの考え方にも違いがあります。

私自身、受験当時は「6割がひとつの基準」という情報を参考にしていましたが、実際に勉強すると、基準点ぎりぎりを狙うのと、余裕を持って得点できる状態を目指すのとでは、試験前の安心感だけでなく、勉強の進め方も変わると感じました。 

この記事では、HSKの級別の合格点から配点の仕組み、6級のスコアの考え方、成績報告書の見方、目標点の決め方まで順番に解説します。

目次

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • HSKの合格基準は1級・2級が200点満点中120点、3級・4級が300点満点中180点で、いずれも満点の6割がひとつの基準になっている。
  • 5級・6級は2013年試験より成績報告に合否が表記されず、180点以上でその級の能力を有すると判定されるため、6級は180点そのものではなく余裕を持ったスコアを目標に置くと計画が立てやすい。
  • 判定は3技能の合計点で行われるが、同じ総合点でも内訳は人によって大きく異なるため、成績報告書で技能別の点数まで確認し、留学や実力確認といった受験の目的から目標点を逆算することが重要。

HSK級別の合格点|知っておきたい合格ライン

HSKの級別の合格ラインを確認するイメージ

HSKの合格ラインを確認するときは、まず自分が受験する級の「満点」と「基準となる点数」をセットで把握しておきましょう。

従来のHSKでは、1級・2級は200点満点、3級以上は300点満点です。1級・2級は120点、3級・4級は180点が合格基準となっています。

級満点基準となる点数
HSK1級200点120点
HSK2級200点120点
HSK3級300点180点
HSK4級300点180点
HSK5級300点180点が能力判定の基準
HSK6級300点180点が能力判定の基準

いずれも、満点に対して6割がひとつの基準になっていることが分かります。

ただし、注意したいのが5級と6級です。5級・6級では2013年以降、成績報告書に合否が表示されていません。180点以上であれば、その級の能力を有すると判断できる基準として扱われています。

HSKの配点の仕組み|総合点だけでなく3技能を見る

HSKの目標点を考えるうえで、次に理解しておきたいのが配点です。

3〜6級は、リスニング、読解、作文・ライティングの3つで構成され、それぞれ100点、合計300点です。

つまり、180点や200点という総合点が同じでも、その内訳は人によって大きく異なります。

たとえば、次の3人はいずれも180点以上です。

  1. リスニング70点+読解70点+作文50点=190点
  2. リスニング55点+読解80点+作文65点=200点
  3. リスニング80点+読解75点+作文45点=200点

2と3は総合点だけを見ると同じ200点ですが、苦手分野はまったく違います。

得意なパートを伸ばして総合点を確保する方法には、短期間でも点数を上げやすいメリットがあります。たとえば読解が得意なら、そこで安定して75〜80点を取れるようにすることで、ほかのパートの失点を補いやすくなります。

一方で、苦手分野を極端に捨ててしまうのはおすすめできません。総合点だけを追う勉強になり、中国語を実際に使う場面で弱点がそのまま残ってしまいます。また、中国の大学などへ出願する場合には、HSKの総合点だけでなく技能別の点数まで条件として指定されるケースがあります。

「180点取るためには、全部60点ずつ取らなければいけない」と考えるのも違います。大切なのは、自分がどのパートで点数を作り、どこを補強すべきなのかを知ることです。

HSK6級のスコアの考え方|180点をゴールにしすぎない

HSKの目標スコアに向けて勉強するイメージ

HSK6級では、「180点を超えればそれで十分なのか」と迷う方もいると思います。

6級の場合、180点は能力を有すると判断するひとつの基準です。しかし、個人的には180点そのものを最終目標にするより、少し余裕を持ったスコアを目指したほうが勉強しやすいと感じました。

普段の模試で180〜185点を行き来している場合、本番で少し崩れるだけで180点を下回る可能性があります。200〜210点前後を安定して取れていれば、多少の失点があっても180点を超えやすくなります。

特に6級になると、分からない単語や表現が出てくること自体は珍しくありません。すべてを理解しようとすると、かえって一問に時間をかけすぎることがあります。

180点は目指すべきゴールというより、まず超えたい基準線。そのように捉えると、6級の勉強計画も立てやすくなります。

HSKの成績報告書の見方|合計点だけ見て終わらせない

試験が終わって成績が出たら、最初に総得点を見る人が多いと思います。もちろん基準点を超えたかどうかを確認するためには、総得点が重要です。

ただ、今後も中国語学習を続けるのであれば、そこで成績報告書を閉じてしまうのは少しもったいないです。

たとえば、リスニング55点、読解80点、作文65点だった場合、総合点は200点です。しかし、次に伸ばすべきポイントは明確で、リスニングを重点的に強化する余地があります。

リスニング75点、読解80点、作文45点なら、同じ200点でも今度は作文が課題です。反対に、3技能とも65点前後であれば、特定の苦手分野というより、全体を少しずつ底上げする方法が考えられます。

このように成績報告書を見ると、「何点だったか」だけでなく、「なぜその点数になったのか」まで考えられます。

私もHSKを受験して感じましたが、試験結果は中国語力のすべてを表すものではありません。それでも、どこが得意で、どこに伸びしろがあるのかを数字で確認できるのはHSKを受けるメリットのひとつです。

一方、点数だけで自分の中国語力を決めつけてしまうのはデメリットにもなります。たとえばリスニングの点数が低かったとしても、本番の緊張や問題との相性が影響している可能性もあります。

一度の結果だけで判断せず、普段の模試の結果や実際に中国語を使ったときの感覚と合わせて見ることが大切です。

HSKの目標点の立て方|受験する目的から逆算

留学や就職などHSKの活用目的を考えるイメージ

HSKの目標点は、「何点なら安心できるか」だけで決める必要はありません。むしろ先に考えておきたいのが、何のためにHSKを受験するのかです。

同じHSK5級を受験する人でも、中国留学の出願に使いたい人と、自分の中国語力を確認したい人では、必要な点数も試験後の使い道も異なります。

HSK受験の目的は大きく2つに分けられるかと思います。

中国留学や大学への出願など、HSKのスコアを提出する目的がある場合

この場合、自分で目標点を決める前に、まず提出先の条件を確認します。「HSK5級を持っていればよい」とは限らず、級に加えて一定以上の総合点を求められたり、技能別の点数が指定されたりする場合があるためです。

たとえば出願条件が「HSK5級180点以上」であれば、180点は単なる目安ではなく、クリアしなければならない条件になります。反対に、必要な条件を確認せず「HSK5級を取れば大丈夫」と思って勉強してしまうと、受験後に点数が足りないことに気づく可能性があります。

中国語力を伸ばすための指標としてHSKを使う場合

ある程度勉強した段階で一度受験し、実際の成績から次の課題を見つけることを目的にHSKを受験する方も一定数いる印象です。

私自身もHSKを受験して感じましたが、試験には合格やスコアを得ること以外にも、自分の得意・不得意を数字で確認できるメリットがあります。漠然と「リスニングが苦手」と感じているだけでは次に何を勉強するべきか迷いますが、技能別の点数があれば学習内容を見直す材料になります。

一方で、高い目標点を設定するほどよいとは限りません。240点、250点と高得点を目指すこと自体には意味がありますが、その点数が自分の目的に本当に必要なのかは考えておきたいところです。点数にこだわるあまり受験を先延ばしにしてしまえば、本来の目的から離れてしまうこともあります。

「何点取ればすごいか」ではなく、「HSKを何に使いたいのか」

その目的を先に決めると、自分に必要な級と目標点も見えやすくなります。HSKの合格ラインは全員に共通する基準ですが、その先に置く目標は一人ひとり違っていてよいのです。

HSKの合格ラインに関するよくある質問

HSKの合格ラインは何点ですか?

1級・2級は200点満点中120点、3級・4級は300点満点中180点が合格基準です。5級・6級は合否が表記されず、180点以上でその級の能力を有すると判定されます。

HSK5級・6級に合格・不合格はありますか?

2013年試験より成績報告に合否の表記はなくなり、獲得スコアのみが示されます。ただし6割にあたる180点以上であれば、その級の能力を有していると判定できます。

技能ごとに最低点は決まっていますか?

判定はリスニング・読解・作文の合計点で行われ、公式に技能別の最低点は示されていません。ただし中国の大学などへ出願する際は、技能別の点数を条件に指定される場合があります。

まとめ

HSKは級によって満点や合格ラインが異なり、5級・6級ではスコアの捉え方にも注意が必要です。まずは基準となる点数を正しく理解したうえで、留学や実力確認など、受験する目的に合わせて目標点を決めましょう。試験後も総合点だけでなく技能別の結果まで確認すれば、次に伸ばすべき力が見え、今後の中国語学習にも活かせます。 

HSK日本実施委員会(各級の紹介)

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suinai 中国語学習ライター・広告業界勤務 / Chinese Learning Writer & Marketing Professional
上海留学と北京の大学院進学を経て中国語を学んだライター。10年以上の学習経験と実体験をもとに、中国語学習や中国文化に関する情報を発信している。
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