中国事業に携わる管理職の98.2%が「言語・コミュニケーションの壁」を実感|111名調査

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中国拠点のマネジメントを任されたとき、多くの管理職が「思っていたより言葉が通じない」という壁にぶつかります。日常会話はできるのに、いざ現場で問題が起きると意思疎通が成立しない。この感覚は、決して個人の語学力不足だけの問題ではありません。

オンライン中国語のCCレッスンでは2025年4月、中国事業に携わり、中国人へ中国語でのマネジメント経験がある管理職111名に実態調査を行いました。この記事では、管理職が「どの場面で」「何に」つまずいているのかを具体的な数値で整理します。中国語研修の設計や社内での稟議資料としてもご利用いただける形にしています。

目次

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 中国人へのマネジメント経験がある管理職の98.2%が「言語やコミュニケーションの壁」を感じた経験があり、うち92.8%は「何度もある」と回答したため、現場に立ち続けるだけでは解消しない構造的な課題だといえる。
  • 壁が最も高いのは「問題が発生した際の原因究明の場面」66.1%で、「日常的な雑談」27.5%や「専門的な内容を説明する場面」24.8%は低いことから、難所は専門用語ではなく双方向のやりとりにある。
  • 課題の第1位は「相手の意図を正確に理解できない」59.5%で、「自分の意図が正確に伝わらない」30.6%のほぼ2倍であり、優先して伸ばすべきは話す力よりネイティブの自然な速度を聞き取る力である。

出典:株式会社Glats「中国事業に携わる管理職の中国語コミュニケーションに関する実態調査」(n=111、2025年4月2日〜4月3日実施のインターネット調査)

この記事の根拠データ

調査名中国事業に携わる管理職の中国語コミュニケーションに関する実態調査
調査機関株式会社Glats
調査方法IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®」の企画によるインターネット調査
調査期間2025年4月2日〜同年4月3日
有効回答中国事業に携わり、中国人へ中国語でのマネジメント経験のある管理職(マネージャー以上)111名

本記事は、この白書に収録されている図表を引用しながら解説しています。レポート全文(14ページ)は資料ダウンロードページから無料でご利用いただけます。

98.2%が壁を実感し、92.8%は「何度も」経験している

言語の壁は例外的なトラブルではなく、日常です。中国人へのマネジメント経験がある管理職111名に、言語やコミュニケーションの壁を感じた経験を聞いたところ、98.2%が「ある」と回答しました。内訳は「何度もある」92.8%、「一度だけある」5.4%、「ない」1.8%、「わからない/答えられない」0.0%です(出典:株式会社Glats「中国事業に携わる管理職の中国語コミュニケーションに関する実態調査」n=111、2025年4月調査)。

言語やコミュニケーションの壁を感じた経験の割合を示すドーナツグラフ。何度もある92.8%、一度だけある5.4%
図1:中国人へのマネジメントで言語やコミュニケーションの壁を感じた経験(n=111)

出典:株式会社Glats「中国事業に携わる管理職の中国語コミュニケーションに関する実態調査」n=111、2025年4月調査

注目すべきは内訳です。「一度だけある」はわずか5.4%で、「何度もある」が92.8%。9割超が繰り返し壁にぶつかっているということは、一度の失敗を反省して次に活かす、という形で解決していないことを意味します。同じ種類の困難が何度も再発している状態です。

言語の壁は「経験を積めば自然に消えるもの」ではありません。92.8%が何度も直面しているという事実は、対策なしに現場に立ち続けても解消しないことを示しています。

壁が最も高いのは「トラブル対応」、最も低いのは「雑談」

壁を感じた場面を聞くと、明確な偏りが現れました。第1位は「問題が発生した際の原因究明の場面」で66.1%。以下、「フィードバックを行う場面」50.5%、「業務指示を出す場面」47.7%、「チームの方向性や戦略を説明する場面」46.8%、「オンライン会議の場面」39.4%、「日常的な雑談の場面」27.5%、「専門的な内容を説明する場面」24.8%と続きます(出典:株式会社Glats「中国事業に携わる管理職の中国語コミュニケーションに関する実態調査」n=109、2025年4月調査)。

壁を感じた場面の内訳を示す横棒グラフ。問題が発生した際の原因究明の場面が66.1%で最多
図2:言語やコミュニケーションの壁を感じた場面(複数回答、n=109)

出典:株式会社Glats「中国事業に携わる管理職の中国語コミュニケーションに関する実態調査」n=109、2025年4月調査

この結果は、よくある想定を裏切ります。「専門的な内容を説明する場面」は24.8%で最下位、「日常的な雑談の場面」も27.5%と低い。専門用語や雑談ではつまずいていないのです。

上位を占めたのは、原因究明66.1%、フィードバック50.5%、業務指示47.7%、方向性の説明46.8%。いずれも「相手の状況を引き出しながら、こちらの意図を正確に届ける」双方向のやりとりが必要な場面です。一方的に説明すれば済む場面(専門的な内容の説明)は、むしろ難易度が低いと認識されています。

とくに原因究明が突出しているのには理由があります。トラブル対応では、事実確認と責任の所在が絡むため、相手が話しにくいことを言う場面になります。言葉を選び、遠回しな表現になり、感情も入る。教科書的な中国語では対応できない領域です。雑談ができても、トラブル対応ができない。ここに日常会話とビジネス中国語の断絶があります。

難所は「専門用語」ではなく「双方向のやりとり」です。原因究明・フィードバック・業務指示という、マネジメントの中核業務ほど壁が高くなります。

課題の本質は「話す力」ではなく「聞いて理解する力」

マネジメントで感じている課題を聞くと、前節の解釈がさらに裏付けられます。第1位は「相手の意図を正確に理解できない」で59.5%。以下、「コミュニケーションに時間がかかる」45.9%、「誤解が生じてしまう」41.4%、「言葉の細かいニュアンスが伝わらない」38.7%、「複雑な内容を伝えることが難しく、伝えることを諦めてしまう」37.8%、「自分の意図が正確に伝わらない」30.6%、「相手の反応や感情を読み取れない」23.4%、「専門用語や業界用語での説明が難しい」21.6%という結果でした(出典:株式会社Glats「中国事業に携わる管理職の中国語コミュニケーションに関する実態調査」n=111、2025年4月調査)。

マネジメントで感じている課題の内訳を示す横棒グラフ。相手の意図を正確に理解できないが59.5%で最多
図3:中国人へのマネジメントで感じている課題(複数回答、n=111)

出典:株式会社Glats「中国事業に携わる管理職の中国語コミュニケーションに関する実態調査」n=111、2025年4月調査

ここで最も重要なのは、「相手の意図を正確に理解できない」59.5%が、「自分の意図が正確に伝わらない」30.6%のほぼ2倍だという点です。管理職が困っているのは、自分が話せないことよりも、相手の言っていることが正確に取れないことです。

中国語学習では発話練習に重点が置かれがちですが、この結果はリスニングの精度、とくに「速い自然な会話を、意図まで含めて聞き取る力」が優先課題であることを示しています。

もう一つ深刻なのが、5番目の「複雑な内容を伝えることが難しく、伝えることを諦めてしまう」37.8%です。約4割が、伝えるべきことを伝えずに済ませた経験を持っている。これは外からは見えません。会議は成立し、業務は進んでいるように見えるのに、実際には方針の背景や判断の理由が共有されていない。数値に表れない意思疎通の欠損が、組織の中で静かに蓄積していきます。

「コミュニケーションに時間がかかる」45.9%も、生産性の観点では見逃せません。1回の面談が2倍の時間を要するなら、マネジメントの実務時間がそのまま圧迫されます。

中国人へのマネジメントにおける課題の自由回答。翻訳と少しずれが発生する、などの声
図4:管理職から寄せられた自由回答(n=109)

白書には、管理職から寄せられた自由回答も収録されています。「翻訳と少しずれが発生する」といった声からは、通訳や翻訳ツールを介しても細部が抜け落ちるという実感が読み取れます。数値で見えた「相手の意図を正確に理解できない」59.5%が、現場ではこうした形で表れているということです。

優先課題は「聞いて理解する力」です。話す力の課題(30.6%)より、聞き取る力の課題(59.5%)が2倍重い。さらに約4割は「伝えることを諦めた」経験を持っています。

学習方法は研修と独学に8割が偏っている

学習方法は研修と独学に8割が偏っている

管理職の中国語学習は、会社の研修と独学だけで8割を占めています。内訳は「会社の研修プログラムで学んだ」58.6%、「独学で学んだ(アプリ、参考書など)」25.2%、「体系的な指導を受けて学んだ」14.4%、「学んだ経験はない」1.8%です(出典:株式会社Glats「中国事業に携わる管理職の中国語コミュニケーションに関する実態調査」n=111、2025年4月調査)。

出典:株式会社Glats「中国事業に携わる管理職の中国語コミュニケーションに関する実態調査」n=111、2025年4月調査

そして同じ調査では、この研修・独学派93名に「その学習方法だけでマネジメントに限界を感じたことがあるか」を聞いています。答えは98.9%が「ある」でした(かなりある58.0%+ややある40.9%)。「あまりない」は1.1%、「全くない」は0.0%です。

不足していると感じた点の第1位は「ネイティブと直接コミュニケーションが取れる機会」54.8%、第2位は「リアルタイムでのフィードバック」50.5%。前節で見た「相手の意図が取れない」という課題に、研修と独学は構造的に届いていないということです。教材の音声は聞き取りやすく作られており、現場の中国語の速度ではありません。

重視されるのは価格より「学習内容」と「講師」の質

中国語学習で重要だと思う要素を聞いた結果です。第1位は「学習内容の質」56.8%、第2位は「講師の質やスキル」49.5%。以下、「自分の都合に合わせた柔軟なスケジュール」42.3%、「ビジネスシーンに特化した内容」40.5%、「短時間で効率的に学べる」24.3%、「価格の手頃さ」23.4%、「継続しやすい仕組み」22.5%、「アクセスのしやすさ(場所や時間を選ばない)」11.7%と続きました(出典:株式会社Glats「中国事業に携わる管理職の中国語コミュニケーションに関する実態調査」n=111、2025年4月調査)。

出典:株式会社Glats「中国事業に携わる管理職の中国語コミュニケーションに関する実態調査」n=111、2025年4月調査

価格の手頃さは23.4%で、上位4項目のいずれよりも低いという結果でした。管理職層は、安さよりも内容と講師の質を優先しています。研修導入の検討では価格が議題になりがちですが、受講する当事者の優先順位は違うということです。

また「ビジネスシーンに特化した内容」40.5%が4位に入っています。汎用の語学カリキュラムではなく、原因究明やフィードバックといった実際の業務場面をそのまま練習できるかが求められているということです。

調査結果から見た、必要な学習環境の条件

ここまでのデータから、ビジネス中国語の学習環境に必要な条件が逆算できます。CCレッスンがどう対応しているかを併記します。

調査から導かれる条件CCレッスンの対応
ネイティブの自然な速度を聞き取る訓練ができる(課題1位「相手の意図を理解できない」59.5%)在籍する講師は全員が中国語ネイティブ。教材音声ではなく生の会話速度で練習できます
実際の業務場面を練習できる(重要要素4位「ビジネス特化」40.5%)全レッスンが1対1のマンツーマン。原因究明やフィードバックなど、自分が困っている場面をそのまま教材にできます
その場で訂正が返る(不足2位「リアルタイムのフィードバック」50.5%)1on1のため、発音・語順・言い回しをレッスン中に随時修正できます
方言や地域差に対応できる約500名の講師が在籍。赴任先や取引先の出身地に合わせて講師を選べます
多忙な管理職が続けられる(重要要素3位「柔軟なスケジュール」42.3%)1レッスン25分、24時間開講。出張中でもスマートフォンから受講可能

とくに「方言に合わせて講師を選べる」点は、同調査で限界点の第2位に「方言や地域差のある発音に対応できない」45.7%が挙がっていることから見ても実務的です。標準的な普通話の教材だけでは、赴任先の現場音声に対応できません。

個人での受講は無料体験レッスンから試せます。法人研修としての導入をご検討の場合は、お問い合わせフォームから稟議・検討用の資料もご提供しています。料金プランもあわせてご確認ください。

よくある質問(FAQ)

FAQ
中国人へのマネジメントで、何が一番難しいのですか。

「問題が発生した際の原因究明の場面」が66.1%で最も多く挙げられました。次がフィードバックを行う場面50.5%、業務指示を出す場面47.7%です。いずれも双方向のやりとりが必要な場面で、一方的に説明する「専門的な内容を説明する場面」は24.8%と最下位でした(株式会社Glats調べ、n=109、2025年4月調査)。

ビジネス中国語は、日常会話ができれば通用しますか。

不十分です。壁を感じる場面として「日常的な雑談の場面」は27.5%と低い一方、トラブル対応の場面は66.1%に達しています。雑談ができてもトラブル対応ができないという断絶があるため、業務場面に沿った練習が別に必要です(同調査、n=109)。

中国語は「話す練習」を優先すべきですか。

データはリスニングの優先を示しています。課題の第1位は「相手の意図を正確に理解できない」59.5%で、「自分の意図が正確に伝わらない」30.6%のほぼ2倍でした。まずはネイティブの自然な速度を聞き取る訓練が優先です(同調査、n=111)。

会社の中国語研修だけでは足りないのでしょうか。

研修または独学で学んだ管理職の98.9%が「その学習方法だけでは限界を感じる」と回答しています。不足点の第1位は「ネイティブと直接コミュニケーションが取れる機会」54.8%、第2位は「リアルタイムでのフィードバック」50.5%でした(同調査、n=93)。研修で基礎を固め、ネイティブとの実践を別途組み合わせる形が現実的です。CCレッスンのように、全講師がネイティブで1レッスン25分から受けられるオンラインサービスであれば、既存の研修と併用しやすくなります。

研修導入の判断では、価格を最優先に考えるべきですか。

受講する当事者の優先順位は異なります。管理職が学習で重要視する要素は「学習内容の質」56.8%、「講師の質やスキル」49.5%が上位で、「価格の手頃さ」は23.4%にとどまりました(同調査、n=111)。

中国事業に携わる管理職の中国語コミュニケーションに関する実態調査 レポート表紙

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調査概要

調査名・調査機関・調査方法・調査期間・有効回答はこの記事の根拠データの表のとおりです。設問によって回答者数が異なる場合は、各図表に該当のn数を記載しています。構成比は小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

出典:オンライン中国語のCCレッスン/レポート全文は上記ページから無料でダウンロードいただけます。掲載データ・グラフをご利用の際は、出典として「CCレッスン調べ」または「株式会社Glats調べ」とご明記ください。

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