「中国との取引が増えたので、社員に中国語を学ばせたい」「来年、現地法人に社員を送り出すことになった」
そうした事情で法人向けの中国語研修を探し始めると、まず戸惑うのが「各社の料金が比べられない」という点ではないでしょうか。公式サイトを開いても料金が載っていない会社が多く、載っていても1レッスンの長さや形式がバラバラで、横に並べても比較になりません。
この記事では、法人向けの中国語研修に対応している4社(CCレッスン、ハオ中国語アカデミー、ベルリッツ、ECC)を、受講形式・カリキュラムの設計方法・研修担当者向けの機能という軸で整理します。
相見積もりを取る前に、自社に合う候補を2〜3社に絞るための材料としてお使いください。なお、当記事はCCレッスンを運営する株式会社Glatsが、2026年8月時点の各社公開情報をもとに作成しています。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 法人向け中国語研修は料金比較が成立しない。4社中3社が料金非公開で、1レッスンの長さも25分・40分・50分・90分とバラバラなため、単価を並べても意味を持たない。比べるべきは受講形式・カリキュラムの設計方法・研修担当者向けの機能の3点。
- 選択肢は大きく2タイプに分かれる。講師派遣や通学を含めてカリキュラムごと設計を任せる「設計委託型」(ハオ中国語アカデミー・ベルリッツ・ECC)と、オンラインの定額プランを社員が各自で使う「個人受講型」(CCレッスン)。前者は赴任準備や集合研修、後者は広く薄く機会を提供する用途に向く。
- 導入前に必ず確認すべきは「社給PCで受講できるか」「受講状況を担当者が把握できるか」「導入までにどれくらいかかるか」の3点。特に1つ目は見落とされやすく、セキュリティ制限で通話ツールが使えないケースが実際に起こる。
法人向け中国語研修は「料金」では比較できない

最初に、期待をひとつ手放していただく必要があります。法人向けの中国語研修は、各社の料金を並べて比べることができません。
理由は2つあります。
理由① 多くの会社が料金を公開していない
法人研修は、受講人数・期間・受講形式・カリキュラムの組み方によって総額が変わります。そのため「ヒアリング → 提案 → 見積もり」という流れが標準で、公式サイトに定価を掲載していない会社がほとんどです。
これは不親切なのではなく、法人研修という商品の性質によるものです。10名の集合研修と、3名の赴任前個別指導では、そもそも見積もりの立て方が違います。
理由② 1レッスンの長さがそろっていない
仮に料金が分かったとしても、単価の比較は成立しません。今回取り上げる4社だけを見ても、1レッスンの長さは25分・40分・50分・90分とバラバラです。
25分のレッスンが300円で、90分のレッスンが5,000円だとして、どちらが安いかは一概に言えません。比べるなら「1ヶ月に社員が中国語を話す合計の分数」と「そのために必要な総額」で見るしかありません。
つまり、料金の比較は「候補を絞ってから、同じ条件で相見積もりを取る」という手順を踏むほかありません。この記事の役割は、その手前で候補を2〜3社に絞ることです。
では、何で比べればいいのか
料金の代わりに見るべきなのは、次の3点です。
- 受講形式が自社の働き方に合うか
オンライン・通学・講師派遣のどれに対応しているか。社員が集まれるのか、各自バラバラの時間しか取れないのかで、選ぶべき形式が変わります。 - カリキュラムを誰が設計するか
研修会社に設計から任せるのか、社員が各自で学習内容を決めるのか。前者は費用が上がり、後者は社員の自走力に依存します。 - 研修担当者が受講状況を把握できるか
会社の費用で実施する以上、誰がどれだけ受講したかを説明できる必要があります。この機能の有無は会社によって差があります。
なお、そもそも研修という形を取るべきかどうかについては、中国語の独学・企業研修に限界はある?|管理職の98.9%が「限界を感じる」と回答で調査結果を紹介しています。独学や既存の社内研修で行き詰まっているケースは、決して珍しくありません。

法人向け中国語研修サービス4社の比較表
法人向けの中国語研修に対応している4社を、上記の観点で一覧にまとめました。
| 比較軸 | CCレッスン | ハオ中国語 アカデミー | ベルリッツ | ECC |
| タイプ | 個人受講型 (定額プラン) | 設計委託型 | 設計委託型 | 設計委託型 |
| オンライン | ◎(オンラインのみ) | ◎ | ◎ | ー |
| 通学 | ー | ◎(全国の教室) | ◎(全国の教室) | ー |
| 講師派遣 | ー | ◎ | ◎(常駐タイプも) | ◎(自社会議室で実施) |
| 1レッスンの長さ | 25分(連続受講可) | 50分など | 40分 | 90分/180分 |
| 中国語の専門性 | 中国語専門 | 中国語専門 | 約40言語のうちの1つ | 多言語のうちの1つ |
| 台湾華語 | 講師による | ◎(淡江大学華語センターと提携) | 記載なし | 記載なし |
| 導入実績 | 100社以上 | 約100社 | 国内5,500社以上 世界20,000社以上(累積) | 非公表 |
| 料金 | 公開 月額6,930円〜/1名 | 個別見積もり | 個別見積もり | 個別見積もり |
| 最小の利用単位 | 1名・1ヶ月から | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 受講状況の把握 | 担当者用の管理画面 | 出席報告・学習評価を定期報告(法人契約特別優待制度) | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 導入までの期間 | 申込書は開始日の 3週間前までが目安 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 契約から約1ヶ月 |
| 赴任先での継続 | オンラインのため可 | オンラインのため可 | 海外拠点での受講可 | 要問い合わせ |
※2026年8月時点で各社公式サイトに掲載されている情報をもとにまとめています。内容は変更される場合があるため、検討にあたっては必ず各社にお問い合わせください。
※「要問い合わせ」は、公式サイト上で確認できなかった項目です。対応していないという意味ではありません。
※ベルリッツの導入社数は累積導入社数です。中国語に限定した数字ではありません。
4社は「設計委託型」と「個人受講型」の2タイプに分かれます。ハオ中国語アカデミー・ベルリッツ・ECCは、目的と期間をヒアリングしたうえでカリキュラムを組み、講師派遣や通学も含めて研修全体を設計します。一方CCレッスンは、社員一人ひとりがオンラインの定額プランを使う形で、カリキュラムは各自が決めます。
この違いは、費用と手間の両方に直結します。設計委託型は費用が上がる代わりに、研修担当者の負担は軽くなります。個人受講型は一人あたりの費用を抑えられる代わりに、学習内容の設計は社員に委ねられます。
また中国語の専門性という点では、CCレッスンとハオ中国語アカデミーが中国語専門、ベルリッツとECCは多言語を扱う語学スクールの中に中国語コースがある形です。英語研修とまとめて発注したい場合は後者に利点があります。
導入前に必ず確認すべき3つのこと

各社の詳細に入る前に、問い合わせの段階で必ず聞いておきたい3点を先にお伝えします。ここを確認せずに進めると、導入後につまずきます。
① 社給PCで受講できるか
最も見落とされやすく、最も実害が出るのがこの点です。
オンラインレッスンはビデオ通話ツールを使いますが、企業の貸与端末はセキュリティポリシーによって外部アプリのインストールが制限されていることが多く、通話ツールが動かないケースがあります。ベルリッツの中国語オンラインレッスンのページにも、法人契約の端末の場合はセキュリティの影響で接続できないことがあり、その際は別の端末を使うか、社内のIT・セキュリティ担当者に確認するよう案内があります。
これはどの会社にも起こりうる問題です。しかも受講ツールは、外部の事情で変更されることがあります。実際に、通話ツールの提供状況が国や地域によって変わり、サービス側が代替ツールへの移行を迫られる事例が起きています。
・受講にどのツールを使うのか。ブラウザだけで完結する方法はあるか
・アプリのインストールが必要な場合、代替手段はあるか
・ツールが変更される可能性はあるか。変更時はどう案内されるか
可能であれば、契約前に情報システム部門と一緒に接続テストをしておくのが確実です。数名でも先に試しておけば、全社展開の直前に止まる事態を避けられます。
② 受講状況を担当者が把握できるか
会社の費用で実施する以上、「誰が、どれだけ受講したか」を説明できる状態にしておく必要があります。予算の継続を判断するのも、次年度の企画を通すのも、この数字が根拠になります。
把握の方法は会社によって異なります。CCレッスンは担当者用の管理画面で受講状況をモニタリングできます。ハオ中国語アカデミーは、勤務先が法人契約特別優待制度に加入している場合、出席報告や学習評価などの進捗状況が定期的に報告され、必要に応じて実力診断テストも実施できます。
「受講率」だけでなく「到達度」まで測れるかどうかも確認しておきましょう。受講しているのに伸びていない場合、原因は学習内容にあるのか、受講頻度にあるのかを切り分ける必要があります。
③ 導入までにどれくらいかかるか
赴任や出張の日程が決まっている場合、これが制約になります。
ECCは公式サイトで、契約から研修開始までの期間の目安を約1ヶ月としています。CCレッスンは、申込書の提出を開始日の3週間前までが目安としています。設計委託型は、ヒアリングとカリキュラム設計の工程が入る分、リードタイムが長くなる傾向があります。
社内の稟議に要する期間も加えると、研修開始の2〜3ヶ月前には動き始めておくのが安全です。
4社それぞれの特徴

CCレッスン:1名・1ヶ月から始められるオンライン定額型
CCレッスンは、学研グループの株式会社Glatsが運営するオンライン中国語サービスです。約500名の講師が在籍し、講師の7割が日本語検定2級以上を保持しています。法人研修・福利厚生・自己啓発支援などの目的で、100社以上に導入されています。
形式はオンラインのマンツーマンに限られ、講師派遣や通学には対応していません。その代わり、他の3社にはない特徴が2つあります。
- 1名・1ヶ月単位から利用できる
-
集合研修の形を取らないため、対象者が1名でも導入できます。「まず1名で試して、効果を見てから広げる」という進め方ができるのは、稟議を通す立場からすると扱いやすい点です。期間も1ヶ月単位なので、赴任までの3ヶ月だけ、といった使い方も可能です。
- 料金が公開されていて予算が読める
-
定額レッスンプランは月額制で、週3日25分プランが6,930円、毎日25分プランが9,900円(いずれも税込・1名あたり)です。入会金と教材費はかかりません。見積もりを取る前に概算が立てられるため、予算化の段階から検討できます。法人研修では週3日プランが最も選ばれています。
- 受講状況は担当者用の管理画面で確認できる
-
誰がどれだけ受講しているかを一覧で把握できます。アカウントは申し込み後に発行され、各社員に直接メールで案内が送られる仕組みです。
開講時間は朝6:00から翌0:30開始のコマまでと幅が広く、始業前や帰宅後にも受講できます。1レッスンは25分で、連続受講も可能です。
カリキュラムの設計は受講者本人に委ねられます。マンツーマンなので業務場面に合わせた練習は可能ですが、「何を、どの順番で学ぶか」を決めるのは社員自身です。学習計画の設計まで任せたい場合は、設計委託型のほうが適しています。
また、定額プランで指名できるのは対応講師に限られ、予約を保有できる数にも上限があります。
ハオ中国語アカデミー:中国語に特化し、進捗報告まで含めて任せられる
ハオ中国語アカデミーは、英会話イーオンが運営する中国語専門スクールです。2004年の開校以来20年にわたり、受講者数は累計20,000名以上(2004〜2024年)。国内に12教室を展開しています。
企業研修の実績は約100社で、一部上場企業・通信会社・マスコミ・大手メーカー・家電量販店などが含まれます。
- 受講スタイルを4種類から組み合わせられる
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オンライン、通学、講師派遣、中国語コーチングの4つが用意され、eラーニングを併用することもできます。「平日は仕事帰りに対面、都合が悪い日はオンライン」といった切り替えができるのは、設計委託型ならではの柔軟さです。
- 法人契約特別優待制度で進捗が定期報告される
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勤務先がこの制度に加入している場合、入学金が免除され、受講料が10%割引になります。あわせて出席報告や学習評価などの受講状況が定期的に報告され、必要に応じて実力診断テストも実施できます。自宅学習コンテンツも無料で提供されます。
※他の割引との併用はできず、グループレッスンなど一部対象外のレッスンがあります。
- 台湾華語に対応している
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台湾の淡江大学華語センターと提携し、全国の教室で台湾華語教育を展開しています。台湾企業との取引や台湾への駐在が想定される場合、繁体字やボポモフォへの対応が明記されている点は判断材料になります。
公式サイトには業種別の研修プラン例も公開されています。製造業向けの講師派遣グループレッスン(90分×40回・約12ヶ月)はHSK2級相当、IT業界向けのオンラインマンツーマン(40分×40回・週2回・約5ヶ月)はHSK4級相当を到達目安としています。回数と期間から到達レベルの目安が示されているため、社内で目標を設定する際の参考になります。
ベルリッツ:導入実績と多言語対応、赴任先での継続受講に強み
ベルリッツは、約40言語に対応する語学スクールです。導入実績は国内5,500社以上、世界20,000社以上(累積)と、4社の中で突出しています。中国語(普通話)にも対応しています。
- 受講形態の選択肢が広い
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企業への教師派遣、常駐タイプ、オンライン、スクール通学に加えて、海外のベルリッツでの受講にも対応しています。赴任前に日本で学び、赴任後は現地で継続するという設計ができるのは、この規模のネットワークを持つ会社ならではです。
- 教材が世界共通の10段階レベル設定
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世界70以上の国と地域で運用されている基準で、複数言語の研修を横断的に管理したい場合、同じ物差しで進捗を見られます。英語研修とまとめて発注する企業にとっては扱いやすい仕組みです。貴社専用教材の作成にも対応しています(一部対応できない場合あり)。
- 初級者の受講が中心
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受講者の約65%が初級者と公表されています。レッスンは学習言語のみで進める方式ですが、レベルに合わせた指導法が用意されています。1レッスンは40分です。
料金は公式サイトに記載がなく、無料体験レッスンと受講相談を経て提示されます。前述のとおり、オンライン受講を検討する場合は法人端末での接続可否を先に確認しておくことをおすすめします。
ECC:自社の会議室に集まる集合研修の形が明確
ECCの法人向けビジネス中国語コースは、中国語学習の初心者を対象としたコース設計が特徴です。グループレッスン、マンツーマンレッスン、海外赴任前短期集中レッスンに対応しています。
- 実施パターンが2種類、公式に示されている
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ひとつは企業エクステンション型で、会社が会議室を提供し、費用は受講者が人数割で負担します。週1回の終業後に有志が集まる形です。もうひとつは人事課実施研修型で、会社が会議室と経費を負担し、受講者を選抜します。
予算が取れない場合でも「会社は場所を出し、費用は受講者負担」という形で始められるという選択肢が示されている点は、実務上ありがたい情報です。
- 到達目標が明確に設定されている
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全10課・Total30時間までの構成で、90分×20回が全10課修了の目安です。到達レベルは「ビジネスシーンで使える50フレーズの習得」と、基本の会話表現・発音(ピンイン・声調)と示されています。上海に赴任した日本人を主人公にしたストーリー形式の教材を使い、メインブックに加えて自宅学習用のワークブックとCDが用意されています。
- 講師は中国人講師またはバイリンガル日本人講師
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受講生の必要に応じて受講時間・受講回数を設定できます。1ヶ月の出張に向けた短期集中から、半年後の赴任に向けたペース配分まで、スケジュールに合わせて組み立てられます。
導入はヒアリング、提案、見積もり、契約という流れで、契約から研修開始までの期間の目安は約1ヶ月とされています。料金はすべて個別見積もりです。
目的別|自社に合う選び方

4社の特徴を踏まえ、目的別に候補を整理します。
社員を集めて集合研修をしたい
ECC、またはハオ中国語アカデミーの講師派遣が候補になります。会社の会議室に講師を招く形なら、移動時間が発生せず、終業後すぐに始められます。同期入社や同じ部署のメンバーで受けることで、学習が続きやすくなる面もあります。
ただし全員の日程を合わせる必要があり、レベル差があると進行が難しくなります。この2点は集合研修に共通する課題です。受講者を選抜する形にするか、レベル別にクラスを分けるかを、設計の段階で相談しておきましょう。
赴任者を手厚く送り出したい
ベルリッツ、またはハオ中国語アカデミーが向いています。期限が決まっている場合、何をどの順番で学ぶかを社員自身に判断させるのは負担が大きく、カリキュラムを設計してもらえる会社のほうが確実です。
ベルリッツは海外拠点での継続受講に対応しているため、赴任後も同じ体系で学び続けられます。台湾への駐在であれば、台湾華語に対応しているハオ中国語アカデミーが選択肢になります。
費用を抑えて、広く機会を提供したい
CCレッスンが向いています。1名あたり月額6,930円から、1名・1ヶ月単位で利用できるため、福利厚生や自己啓発支援として広く提供する形に適しています。料金が公開されているので、予算化の段階から人数×月額で概算を立てられます。
ただし学習内容の設計は社員に委ねられるため、「受けさせれば伸びる」という前提は成り立ちません。目標を設定する、受講率を共有する、社内で学習の場を作るといった運用側の工夫があると、成果が変わります。
英語研修とまとめて発注したい
ベルリッツ、またはECCが候補です。いずれも多言語に対応しており、窓口を一本化できます。ベルリッツは世界共通の10段階レベル設定なので、複数言語の進捗を同じ物差しで管理できます。
一方で、中国語に特化した専門性を求めるなら、中国語専門のCCレッスンやハオ中国語アカデミーに分けて発注するという考え方もあります。窓口の一本化と専門性のどちらを優先するかの判断になります。
まず小さく試したい
1名から始められるサービスを選ぶのが現実的です。いきなり全社展開の予算を通すのは難しくても、数名で試した結果があれば、次の稟議は通しやすくなります。
この段階では、研修担当者自身が受講してみるのが最も確実です。実際に受けてみないと、レッスンの雰囲気も、社員がつまずくポイントも分かりません。無料体験を用意している会社が多いので、複数社を同じ条件で試してみてください。
費用を会社に負担してもらう場合の進め方
研修そのものより難しいのが、社内で予算を通す工程です。実務的な手順を整理します。
「中国語ができる社員を増やす」では稟議は通りません。「現地法人とのやり取りを通訳なしで行えるようにする」「来春の赴任者3名を送り出す」など、業務上の必要性に落とし込みます。対象者が誰なのかも、この段階で決めておきます。
各社に伝える条件をそろえないと、見積もりを比較できません。人数、期間、受講頻度、受講形式、到達目標の5点を同じ内容で伝えてください。各社の提案の違いが、そのまま各社の得意分野を表します。
会社が全額負担する形のほかに、会社は場所だけ提供して費用は受講者が負担する形もあります。ECCが企業エクステンション型として示しているのがこの方式です。予算が取れない年でも、有志を募る形なら始められます。
一部補助という選択肢もあります。「受講率が一定以上なら費用の半額を会社が負担する」といった設計にすると、途中離脱の抑止にもなります。
これを後回しにすると、次年度の継続判断ができません。受講率、HSKなどの資格取得、受講者アンケートの3つを組み合わせるのが一般的です。資格を指標にする場合は、開始前に全員の現在地を測っておくと、伸びを示せます。
契約から研修開始までに、各社とも数週間から1ヶ月程度かかります。社内の稟議期間を加えると、開始の2〜3ヶ月前には動き始める必要があります。赴任日が決まっている場合は、逆算して問い合わせのタイミングを決めてください。
よくある質問(FAQ)

- 中国語がまったくの初心者でも研修になりますか?
-
なります。むしろ初心者を想定したコース設計をしている会社が多数です。
ECCのビジネス中国語コースは中国語学習の初心者向けとして設計されています。ベルリッツも受講者の約65%が初級者と公表しています。CCレッスンは講師の7割が日本語検定2級以上を保持しているため、日本語で説明を受けながら進められます。初心者の場合、最初の数ヶ月は発音(ピンイン・四声)の習得に充てることになる点を、スケジュールに織り込んでおいてください。
- 業務で使えるようになるまで、どのくらいの期間が必要ですか?
-
目標とする業務の内容によって大きく変わるため、期間ではなく到達目標から逆算してください。
参考として、ハオ中国語アカデミーが公開している研修プラン例では、講師派遣のグループレッスン90分×40回・約12ヶ月でHSK2級相当、オンラインマンツーマン40分×40回・週2回・約5ヶ月でHSK4級相当を到達目安としています。定型的な挨拶やメール対応と、価格交渉や会議での議論では、必要な力がまったく違います。「何ができるようになれば成功か」を先に決めることが、期間の見積もりにつながります。
- オンラインと講師派遣、どちらを選ぶべきですか?
-
社員が同じ時間に集まれるかどうかで決まります。
講師派遣は移動時間が不要で、同じ場所に集まることで学習が習慣になりやすい形式です。一方、部署や勤務地がバラバラだったり、残業や出張が読めない社員が対象だったりする場合は、日程調整が続かなくなります。集合研修が難しい理由が「時間が合わない」「レベル差がある」のどちらかであれば、オンラインのマンツーマンに切り替えるのが現実的です。
- 少人数でも導入できますか?
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サービスによります。1名から利用できるものもあります。
CCレッスンは1名・1ヶ月単位から利用できます。集合研修を前提とするサービスの場合は最少人数の条件がある場合があるため、問い合わせ時に確認してください。対象者が数名であれば、まず小さく始めて実績を作り、次年度に広げるという進め方が取りやすくなります。
- 研修の効果はどう測ればいいですか?
-
受講率・資格の取得状況・受講者アンケートの3つを組み合わせるのが一般的です。
受講率は継続の指標、資格は到達度の指標、アンケートは業務での実感を測る指標になります。中国語の場合、HSK(中国政府公認の資格試験)が到達度の指標として使いやすく、級ごとに求められる語彙数や技能が定義されています。研修の開始前に全員の現在地を測っておくと、終了時に伸びを数字で示せます。あわせて、受講状況を担当者が把握できる仕組みがあるかを、契約前に確認しておいてください。
- 社給のパソコンでオンラインレッスンは受けられますか?
-
企業のセキュリティ設定によっては、接続できない場合があります。契約前の確認が必要です。
ベルリッツの中国語オンラインレッスンのページには、法人契約の端末はセキュリティの影響で繋がらない場合があり、その際は別の端末を使うか社内のIT・セキュリティ担当者に確認するよう案内があります。これは特定の会社に限った話ではなく、外部アプリのインストールを制限している企業では起こりうる問題です。導入を決める前に、情報システム部門と一緒に数名で接続テストをしておくと確実です。
まとめ|比較の順序を間違えないことが近道
法人向けの中国語研修は、料金から入ると比較できません。「目的と対象者を決める → 受講形式で候補を絞る → 同じ条件で相見積もりを取る」という順序を踏むことが、結果的に最短ルートになります。
- 集合研修をしたい → ECC、ハオ中国語アカデミー(講師派遣)
- 赴任者を手厚く送り出したい → ベルリッツ、ハオ中国語アカデミー
- 費用を抑えて広く機会を提供したい → CCレッスン
- 英語研修とまとめたい → ベルリッツ、ECC
そして、どの会社を選ぶ場合でも、社給PCで受講できるか、受講状況を把握できるか、導入までにどれくらいかかるかの3点は必ず確認してください。この3つは料金以上に、導入後の成否を左右します。
検討を始める段階では、研修担当者ご自身が一度レッスンを受けてみることをおすすめします。資料だけでは、レッスンの雰囲気も、社員がどこでつまずくかも分かりません。無料体験を用意している会社が多いので、同じ条件で複数社を試してみてください。
CCレッスンでは、法人研修・福利厚生としての導入についてのご相談やお見積もりを承っています。1名・1ヶ月単位からご利用いただけますので、まず小規模に試したいという段階でもお気軽にお問い合わせください。
法人研修・福利厚生にオンライン中国語はCCレッスン/お問い合わせ・お見積りはこちら


