「『谢谢』以外にも、もっとネイティブっぽい感謝の伝え方を知りたい!」
「お礼を言われた時、教科書通りの『不客气』だけでいいの?」
中国語学習の第一歩であり、人間関係の基本となる「感謝」の言葉。最も有名な「谢谢(シィエシィエ)」は万能な言葉ですが、実はシチュエーションや相手との距離感によって、もっと適切な表現がたくさん存在します。
日本語でも親友に「感謝申し上げます」とは言わないように、中国語でも場面に合わせた「お礼」の使い分けができると、コミュニケーションの質がグッと上がります。
こちらの記事では、メインテーマである「中国語のお礼」を軸に、基本のフレーズから、ビジネスで使える丁寧な表現、SNSでのスラング、そして意外と知らない「お礼に対する返し方」まで徹底解説します。
【中国語】基本の「ありがとう」とその発音

まずは基本中の基本である「谢谢」を完璧にマスターしましょう。「知ってるよ!」と思われるかもしれませんが、実は日本人の9割が発音を勘違いしている単語でもあります。
「シェイシェイ」は通じない?
カタカナで「シェイシェイ」と表記されることが多いですが、実際の発音は「シィエシィエ(xiè xie)」に近いです。口を横に引いて「エ」の音を強調するのがコツです。
また、2文字目は「軽声」といって、軽く添えるだけに発音します。最初の「シィエ」を強く、次は弱く言うとネイティブらしく聞こえます。
強調したい時は「非常感謝」
「本当にありがとうございます」と感謝の度合いを強めたい時は、以下の表現を使います。
- 非常感谢(fēi cháng gǎn xiè|フェイチャン ガンシィエ)
意味:大変感謝しています。フォーマルな場でも使えます。 - 太谢谢你了(tài xiè xie nǐ le|タイ シィエシィエ ニー ラ)
意味:本当にありがとう!(感情がこもった表現)
【中国語】相手別・シーン別のお礼フレーズ

「谢谢」一本槍から卒業するための、具体的なシーン別の使い分けをご紹介します。
友人・家族へのカジュアルな感謝
親しい間柄で「谢谢」を連発すると、かえって「水臭い(他人行儀だ)」と感じられることがあります。もっと軽く、親しみを込めた表現が好まれます。
| 日本語 | 中国語(ピンイン|読み) | ニュアンス |
|---|---|---|
| サンキュ! | 谢啦(xiè la|シィエラ) | 語尾に「啦」をつけると軽い感じになる。 |
| どうもね | 多谢(duō xiè|ドゥォシィエ) | 広東語圏でもよく使われる表現。 |
| 愛してる(ありがとう) | 爱你(ài nǐ|アイニー) | 親友同士やSNSで「これやっておいたよ」「爱你!」という流れで使う。 |
SNSで使う「3Q」とは?
WeChatなどのチャットでは、英語の「Thank You」の音を数字に当てはめた「3Q(sān Q|サンキュー)」という表現も若者の間で頻繁に使われます。
非常にカジュアルなので、ビジネスではNGですが、仲良くなった中国人友人とのチャットで使うと「おっ、知ってるね」と思わせることができます。
ビジネス・目上の人への感謝
仕事の場面では、「ありがとう」だけでなく「お手数をかけました」や「お疲れ様」という労いのニュアンスを含めることが重要です。
麻烦你了(má fan nǐ le|マーファン ニー ラ)
意味:お手数をおかけしました。「やってくれてありがとう」というニュアンス。
辛苦了(xīn kǔ le|シンクー ラ)
意味:お疲れ様でした。目下の人への労いだけでなく、協力してくれた同僚や上司(状況による)にも使えます。
特に「麻烦你了」は、依頼した仕事が完了した際に「谢谢」の代わりに使うと、非常にスマートでこなれた印象を与えます。
【中国語】「どういたしまして」の返し方バリエーション
お礼を言うことと同じくらい大切なのが、お礼を言われた時の「返し」です。教科書で習う「不客气(ブゥコーチ)」だけでは、実際の会話では少し堅苦しい場合があります。
ネイティブがよく使う「いえいえ」
相手との関係性に合わせて、以下の3つを使い分けましょう。
| 日本語 | 中国語(ピンイン|読み) | おすすめ度・場面 |
|---|---|---|
| どういたしまして | 不客气(bú kè qi|ブゥコーチ) | 基本の定型句。迷ったらコレ。 |
| いえいえ(問題ないよ) | 没事(méi shì|メイシー) | 日常会話での使用頻度No.1。「大丈夫だよ」という感覚。 |
| とんでもない | 不会(bú huì|ブゥフイ) | 台湾や南方でよく使われる。「礼には及ばないよ」という優しいニュアンス。 |
特に「没事(méi shì)」は、謝られた時の「大丈夫だよ」としても使える万能フレーズです。口癖のように使えるようになると、会話のテンポが良くなります。
褒められた時の「ありがとう」は?
「中国語上手ですね」と褒められた時、日本人は謙遜して「いえいえ」と言いますが、中国語では「哪里哪里(nǎ li nǎ li|ナーリナーリ)」という表現を使います。
直訳すると「どこがどこが(そんなことないですよ)」という意味で、伝統的な謙遜表現です。ただ、最近の若者は素直に「谢谢」と受け取ることも増えています。
【中国語】言葉以外で感謝を伝える文化

最後に、言葉だけでなく行動で示す感謝のサインについても知っておきましょう。
レストランでの「指トントン」
中国のレストラン(特に広東料理店)で、お茶を注いでもらった時、テーブルを人差し指と中指で「トントン」と叩く仕草を見たことがありませんか?
これは「叩首礼(kòu shǒu lǐ)」と呼ばれる感謝のサインです。会話を中断せずに「ありがとう」を伝えられる便利なジェスチャーなので、食事の席でサラッとできるとかっこいいですよ。
まとめ
こちらの記事では「中国語のお礼」をテーマに、シーン別の使い分けや返し方について解説しました。最後に重要なポイントを復習しましょう。
- 基本は「谢谢(xiè xie)」だが、発音は「シィエシィエ」を意識する
- ビジネスでは「麻烦你了(お手数かけました)」が便利
- 「どういたしまして」は「没事(大丈夫)」を使うと自然
- 食事中はお茶を注がれたら机をトントンする文化がある
感謝の言葉は、多すぎて困ることはありません。まずは勇気を出して、コンビニの店員さんやタクシーの運転手さんに「谢谢!」と声をかけるところから始めてみてください。
基本的な挨拶全般をもっと知りたい方は、以下の記事で網羅的に解説しています。

