「単語は覚えたけれど、文章になるとうまく組み立てられない……」そんな悩みはありませんか?
中国語学習において、単語は「パーツ」であり、例文はそのパーツを組み立てた「完成図」です。たくさんの完成図(例文)に触れることで、脳内に正しい語順の回路が出来上がります。
こちらの記事では、メインテーマである「中国語の例文」を軸に、翻訳のコツ、数字の読み方、発音練習、重要単語の使い方まで、初心者がまず音読して体に染み込ませるべき基本セットを厳選してご紹介します。
【中国語】例文で学ぶ「翻訳」のコツ

中国語の翻訳(和訳・中訳)をする際、最も重要なのは「語順」のパズルを合わせることです。日本語と語順が違う点を意識しながら、以下の基本例文を見てみましょう。
基本のSVO構造(肯定文)
日本語は「私は→ご飯を→食べる」ですが、中国語は英語と同じく「私は→食べる→ご飯を」の順になります。
| 日本語 | 中国語(ピンイン) | 構造解説 |
|---|---|---|
| 私はご飯を食べます | 我吃饭(wǒ chī fàn|ウォ チー ファン) | 我(wǒ|ウォ)(S)+ 吃(chī|チー)(V)+ 饭(fàn|ファン)(O) |
| 彼は中国語を学びます | 他学习中文(tā xué xí zhōng wén|ター シュエシー ジョンウェン) | 他(tā|ター)(S)+ 学习(xué xí|シュエシー)(V)+ 中文(zhōng wén|ジョンウェン)(O) |
| 私は日本人が好きです | 我喜欢日本人(wǒ xǐ huan rì běn rén|ウォ シーファン リーベンレン) | 我(wǒ|ウォ)(S)+ 喜欢(xǐ huan|シーファン)(V)+ 日本人(rì běn rén|リーベンレン)(O) |
翻訳アプリを使う時も、この「誰が・どうする・何を」の順序を意識して入力すると、より精度の高い結果が得られます。
これがまず基本の軸となるので、構造からしっかりと脳内にインプットしておきましょう。
【中国語】例文で覚える「数字」の使い方
数字が含まれる例文は、日常会話で使われるシーンが多いです。
特に「電話番号」や「金額」には独自のルールがあるため、例文ごと覚えてしまいましょう。
電話番号の「1」は読み方が変わる
電話番号や部屋番号など、数字を羅列して伝える場合、「1(イー)」を「幺(yāo|ヤオ)」と読むルールがあります。
| 日本語 | 中国語(ピンイン) | ポイント |
|---|---|---|
| 私の番号は131…です | 我的号码是幺三幺…(wǒ de hào mǎ shì yāo sān yāo…|ウォデ ハオマー シー ヤオサンヤオ…) | 1を「yao」と発音して聞き間違いを防ぐ |
| 部屋番号は101です | 房间号是幺零幺(fáng jiān hào shì yāo líng yāo|ファンジェンハオ シー ヤオリンヤオ) | 0は「零(líng|リン)」と読む |
日本語でも「0」を「ゼロ」や「レイ」「マル」と読んだりするように、中国語でも文脈によって読まれ方が異なると覚えておきましょう。
ただし、間違ってもそこまで気にすることではないので、完璧を目指そうとせず、頭の片隅にルールを入れておくことが重要です(試験などではNGですが)。
金額を伝える例文
買い物では「いくら?」と聞くだけでなく、具体的な金額を聞き取る力が試されます。
- これは50元です:这个五十块(zhè ge wǔ shí kuài|ジェガ ウーシー クワイ)
- 全部で100元です:一共一百块(yí gòng yì bǎi kuài|イーゴン イーバイ クワイ)
話し言葉では「元(yuán|ユエン)」よりも「块(kuài|クワイ)」を使うのが一般的です。日本の「円」と言うよりも「~万!」と言う感覚に近いですね。
【中国語】例文を「発音」する時のポイント

中国語の発音(声調)を練習するには、リズムの良い例文を使うのが効果的です。ここでは有名な早口言葉のような例文を紹介します。
声調トレーニングの定番例文
「m」の音を使った、声調の違いを意識するための有名なフレーズです。
| 日本語 | 中国語(ピンイン) | 発音のコツ |
|---|---|---|
| お母さんは馬に乗る | 妈妈骑马(mā ma qí mǎ|マーマー チー マー) | 1声(平ら)と3声(低く)の対比 |
| 馬は遅い | 马慢(mǎ màn|マー マン) | 3声と4声(下げる)の対比 |
| お母さんは馬を叱る | 妈妈骂马(mā ma mà mǎ|マーマー マー マー) | 4声の勢いを意識する |
まるで呪文のように見えますが、これを正確に発音し分けることが、脱・初心者の第一歩です。
【中国語】例文を構成する「単語」の選び方

例文を作る際、日本語の漢字につられて間違った単語を選んでしまうことがあります。
ここではよくある「勘違い単語」を使った例文を紹介します。
日本語と意味が違う単語(偽友)
以下の単語は、日本語の感覚で使うと全く通じません。例文ごと正しい意味でインプットしましょう。
| 日本語 | 中国語(ピンイン) | 注意点 |
|---|---|---|
| 私は手紙を書く | 我写信(wǒ xiě xìn|ウォ シエ シン) | 「手紙」と書くとトイレットペーパーになる |
| 新聞を読む | 看报纸(kàn bào zhǐ|カン バオジー) | 「新聞」と書くとニュースという意味になる |
「手紙」については別の記事でも触れましたが、何度言っても足りないくらい重要なトラップです。
逆にいえば、中国語学習者の日本人間ではよくある「ネタ」とも捉えられるので、会話の種にしてみるのも良いでしょう。
【中国語】例文から紐解く「文法」ルール

最後に、文法ルールを例文で確認します。「否定」と「疑問」の形は、どんな会話でも必須となる型です。
否定文と疑問文の例文
動詞の前に「不(bù|ブー)」、文末に「吗(ma|マ)」を置くルールを例文で確認しましょう。また、「不」の変調にも気をつけましょう。
- 彼は中国人です:他是中国人(tā shì zhōng guó rén|ター シー ジョングオレン)
- 彼は中国人ではありません:他不是中国人(tā bú shì zhōng guó rén|ター ブーシー ジョングオレン)
- 彼は中国人ですか?:他是中国人吗(tā shì zhōng guó rén ma|ター シー ジョングオレン マ)
英語のように語順を入れ替える必要がないので、パズル感覚でパーツを足し引きするだけでOKです。
ここら辺は恐らく日本語の方が複雑で難しいでしょう。
まとめ
こちらの記事では「中国語の例文」をテーマに、基本構造から発音練習まで、実用的なフレーズを紹介しました。最後に重要なポイントを復習しましょう。
- 翻訳は「誰が・どうする・何を」のSVO語順を守る
- 電話番号の「1」は「ヤオ」と読み替える
- 「マーマーチーマー」で声調の変化を練習する
- 日本語と同じ漢字でも「意味が違う単語」に注意する
例文を覚えることは、単語という「弾」を込めた「銃」を手に入れるようなものです。まずは今日紹介した短い例文から、声に出して練習してみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

