HSK5級・6級で180点以上。参考書と過去問を積み上げても、あと一歩が届かない。そう感じている方は少なくないと思います。
オンライン中国語のCCレッスンでは2025年12月、集団で中国語を教わった経験があり、HSK5級または6級で180点以上を取得した経験のある111名に実態調査を行いました。結果は、独学の教材だけでは埋まらない部分がどこにあるのかを示しています。この記事では、合格者が何を決め手と考え、どんな勉強法を実践し、どのくらいの期間で到達したのかを数値で整理します。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- HSK5級・6級で180点以上を取得した経験者の97.3%が「講師からの直接的な指導が高得点の大きな要因になった」と回答し、その理由の第1位は「ネイティブの自然な会話速度や発音に慣れたから」63.9%だったため、教材だけでは補えないのは音声に対する慣れと即時の修正である。
- 実際に行っていた勉強法は「単語や文法の暗記」60.4%が最多だったが、180点以上を取る上で最も大事だと思うことは「日常的に中国語を話す習慣を作ること」42.3%が第1位であり、合格者自身がインプット偏重の限界を認識している。
- 集団授業では98.2%がモヤモヤや物足りなさを経験し、最大の理由は「質問しづらい雰囲気があったから」60.6%、一方で1on1形式のレッスンは96.4%が「効果的」と回答した。教わる形式そのものが得点に影響していた。
出典:株式会社Glats「HSK5級・6級高得点者の学習法実態調査」(n=111、2025年12月1日〜12月2日実施のインターネット調査)
この記事の根拠データ
| 調査機関 | 株式会社Glats |
| 調査名称 | HSK5級・6級高得点者の学習法実態調査 |
| 調査方法 | IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®」の企画によるインターネット調査 |
| 調査期間 | 2025年12月1日〜同年12月2日 |
| 有効回答 | 集団で中国語を教わった経験があり、HSK5級または6級で180点以上を取得した経験のある方111名 |
本記事は、この調査をまとめた白書に収録されている図表を引用しながら解説しています。レポート全文は資料ダウンロードページから無料でご利用いただけます。
97.3%が「講師からの直接指導が高得点の要因」と回答
合格者はほぼ全員、教材ではなく人から教わった部分を決め手に挙げています。HSK5級・6級で180点以上を取得した111名に、講師からの直接的な指導が高得点の大きな要因になったと思うかを聞いたところ、97.3%が「そう思う」(非常にそう思う+ややそう思う)と回答しました(出典:株式会社Glats「HSK5級・6級高得点者の学習法実態調査」n=111、2025年12月調査)。

この調査の対象者は全員が集団授業の経験者です。つまり「教わった経験がある人が、その経験を高く評価した」という構図ではありますが、注目すべきは否定した人が2.7%しかいない点です。HSKは筆記とリスニングの試験であり、独学で対策しやすいと考えられがちですが、実際に180点以上を取った層の評価はそうなっていません。
HSK5級・6級は「独学でも取れる試験」ではなく、合格者の97.3%が人から教わった部分を決め手と考えている試験でした。教材選びの前に、誰に見てもらうかを決める必要があります。
決め手は「ネイティブの会話速度に慣れた」63.9%と即時の修正
直接指導の価値は、教材で代替できない2つに集中していました。要因になったと感じた108名に理由を聞くと、第1位は「ネイティブの自然な会話速度や発音に慣れたから」63.9%でした。

2位は「間違いに対し即座にフィードバックをもらえたから」50.9%、3位は「作文の不自然な表現をその場で添削してもらえたから」44.4%。以下「単語の細かいニュアンスや使い分けを質問できたから」42.6%、「講師との対話でモチベーションを維持できるから」27.8%、「自分の苦手分野に絞って集中的に対策ができたから」17.6%と続きました(出典:株式会社Glats「HSK5級・6級高得点者の学習法実態調査」n=108、2025年12月調査)。
上位4つを並べると性質がはっきりします。「自然な速度に慣れる」「間違いを即座に直される」「作文をその場で添削される」「ニュアンスを質問できる」。いずれも教材が返事をしてくれない領域です。逆に「苦手分野に絞って対策」17.6%のような、自分でも計画できる項目は低くなりました。
白書には自由回答も収録されています。「調べてもわからないことが聞けたからです」「わかりやすい解説」といった声は、上位項目と同じことを別の言い方で示しています。

直接指導で伸びるのは、教材が反応を返さない部分です。ネイティブの速度への耐性63.9%と、間違いの即時修正50.9%。この2つを独学の設計に組み込めるかが分かれ目になります。
勉強法は「暗記」60.4%が最多、しかし最重要は「話す習慣」42.3%
実際にやっていたことと、大事だと思うことがずれています。集団授業以外に実施していた勉強法を聞くと、第1位は「単語や文法の暗記」60.4%でした。

2位は「リスニング音源の反復練習」51.4%、3位は「テキストや参考書での学習」45.9%、4位は「過去問題の演習」43.2%。以下「中国語の動画や音楽の視聴」36.0%、「中国語学習アプリの活用」29.7%、「中国語ネイティブの友人との会話」17.1%と続きます(出典:株式会社Glats「HSK5級・6級高得点者の学習法実態調査」n=111、2025年12月調査)。上位4つはすべて1人で完結する学習で、人と話す学習は17.1%しかありません。
ところが「180点以上を取る上で最も大事だと思うこと」を1つ選んでもらうと、順位が入れ替わります。第1位は「日常的に中国語を話す習慣を作ること」42.3%です。

2位は「独学だけに頼らず、人に教わること」32.4%、3位は「自分の弱点を客観的に把握すること」14.4%、4位は「インプット学習(テキスト・暗記)を継続すること」9.9%でした(出典:株式会社Glats「HSK5級・6級高得点者の学習法実態調査」n=111、2025年12月調査)。実施率60.4%だった暗記が、重要度では9.9%まで落ちています。
これは「暗記が無駄だった」という話ではありません。暗記は必要条件だが十分条件ではなかったという自己評価です。1位「話す習慣」42.3%と2位「人に教わること」32.4%を足すと74.7%になり、合格者の意識は対人の学習に集中していると読めます。
合格者の勉強法は暗記中心でしたが、振り返って最重要と考えているのは「話す習慣」42.3%と「人に教わること」32.4%です。同じことを繰り返すなら、暗記の量より対人の時間を増やす方が期待値が高いといえます。
46.8%が「6ヶ月未満」で180点以上に到達している
HSK5級・6級は何年もかかる試験ではありませんでした。HSK5級または6級で初めて180点以上を取得するまでの学習期間は、46.8%が「6ヶ月未満」(3ヶ月未満12.6%+3ヶ月〜6ヶ月未満34.2%)です。

以降は「6ヶ月〜1年未満」23.4%、「1年〜2年未満」18.9%、「3年以上」6.3%、「2年〜3年未満」3.6%です(出典:株式会社Glats「HSK5級・6級高得点者の学習法実態調査」n=111、2025年12月調査)。1年未満で到達した人が7割を占めます(46.8%+23.4%)。
この数字は、期間を短縮する方法を示しているわけではありません。ただ、「あと何年かかるのか」という不安が、実態とずれている可能性は高いといえます。半年から1年という時間軸で、対人の学習をどれだけ確保できるかという設計の問題に置き換えられます。
180点以上に到達した人の46.8%は6ヶ月未満、7割が1年未満でした。長期戦を覚悟する前に、半年間の学習内容を見直す方が現実的です。
98.2%が集団授業に物足りなさ、最大の理由は「質問しづらい雰囲気」60.6%
直接指導を評価した同じ人たちが、集団授業には物足りなさを感じていました。集団での中国語授業でモヤモヤや物足りなさを感じた経験を聞くと、98.2%が「ある」と回答しました。内訳は「かなりある」64.9%、「ややある」33.3%です(出典:株式会社Glats「HSK5級・6級高得点者の学習法実態調査」n=111、2025年12月調査)。

「かなりある」が6割を超えている点が重要です。軽い不満ではなく、はっきりした不足として受け止められています。その理由を聞くと、第1位は「質問しづらい雰囲気があったから」60.6%でした。

2位は「自分のペースで進められなかったから」47.7%、3位は「フィードバックが一般的で個別的ではなかったから」41.3%、4位は「ライティング添削が十分ではなかったから」39.4%。以下「リスニング・スピーキング練習の時間が少なかったから」23.9%、「自分の理解度に合わせた指導が受けられなかったから」14.7%と続きます(出典:株式会社Glats「HSK5級・6級高得点者の学習法実態調査」n=109、2025年12月調査)。
並べ替えると、不満はすべて「1対多である」ことから生じています。質問しづらいのは他の受講者がいるから、ペースが合わないのは全体進度に合わせるから、フィードバックが一般的になるのは全員に向けて話すから。講師の力量の問題ではなく形式の問題です。実際、同じ調査で集団授業のなかで最も役に立った分野は「スピーキング」36.0%、次が「リスニング」28.8%と、講師の指導そのものは評価されています(同調査、n=111)。
そして、形式を1対1に変えた場合の評価がこれです。1on1形式の中国語会話レッスンについて、96.4%が「効果的」と回答しました(同調査、n=111)。

集団授業への不満98.2%は、講師ではなく形式に起因しています。質問しづらい60.6%、ペースが合わない47.7%、フィードバックが一般的41.3%。いずれも1対1であれば発生しません。
調査結果から見た、HSK5級・6級対策に必要な学習環境の条件

ここまでのデータから、HSK5級・6級で180点以上を狙うために必要な条件が逆算できます。CCレッスンは、この条件に対応した設計です。今回の調査は、その設計が実際に高得点を取った方の実感と合っているかを確かめるために実施しました。
| 調査で明らかになった条件 | CCレッスンの対応 |
|---|---|
| ネイティブの自然な会話速度と発音に慣れる(要因1位 63.9%) | 在籍する講師は全員が中国語ネイティブ。リアルタイムの会話が標準 |
| 間違いを即座に修正してもらう(要因2位 50.9%/作文添削 44.4%) | レッスン中の即時添削と、講師からのフィードバックコメント |
| 質問しづらさをなくす(集団授業の不満1位 60.6%) | 全レッスンが1対1。待っている受講者がいないため、その場で何度でも質問できる |
| 自分のペースと理解度に合わせる(不満2位 47.7%/3位 41.3%) | 1on1のため、進度・話題・教材をすべて自分に合わせられる |
| 日常的に中国語を話す習慣を作る(最重要1位 42.3%) | 1レッスン25分。毎日レッスン受け放題の月額プランで、話す時間を毎日確保できる |
| HSK受験そのものの負担を下げる | HSK認定校として団体受験割引を実施(1級・2級は約50%オフ、3級〜6級は約20〜25%オフ) |
とくに「毎日25分の1on1」という形は、この調査結果と正面から噛み合っています。最重要とされた「日常的に話す習慣」42.3%は、週1回の授業では作れません。一方、実施率17.1%にとどまった「ネイティブとの会話」を毎日に変えられれば、暗記中心の学習に足りていなかった部分がそのまま埋まります。
まずは無料体験レッスンを1回試すのが早いと思います。要因の第1位が「ネイティブの自然な会話速度に慣れた」63.9%でしたから、いま自分がその速度をどこまで聞き取れるかを測るところから始められます。
よくある質問(FAQ)

- HSK5級・6級は独学でも180点以上を取れますか。
-
取得者の評価は独学だけには向いていません。180点以上を取得した経験者の97.3%が「講師からの直接的な指導が大きな要因になった」と回答し、最も大事だと思うことの第2位も「独学だけに頼らず、人に教わること」32.4%でした(株式会社Glats調べ、n=111、2025年12月調査)。暗記や過去問は独学で進め、発音と会話の確認は人に見てもらう組み合わせが現実的です。
- HSK5級・6級の勉強法として、合格者は何をしていましたか。
-
実施率の第1位は「単語や文法の暗記」60.4%、続いて「リスニング音源の反復練習」51.4%、「テキストや参考書での学習」45.9%、「過去問題の演習」43.2%でした。一方で「中国語ネイティブの友人との会話」は17.1%にとどまっています(同調査、n=111)。
- HSK5級・6級で180点以上を取るには、どのくらいの期間が必要ですか。
-
46.8%が6ヶ月未満で到達しています(3ヶ月未満12.6%+3ヶ月〜6ヶ月未満34.2%)。「6ヶ月〜1年未満」23.4%を加えると、1年未満で到達した人が約7割です(同調査、n=111)。
- 中国語教室の集団授業では、HSK対策として不十分でしょうか。
-
集団授業の経験者98.2%がモヤモヤや物足りなさを感じています。理由の第1位は「質問しづらい雰囲気があったから」60.6%、第2位は「自分のペースで進められなかったから」47.7%でした。一方、集団授業で最も役に立った分野は「スピーキング」36.0%で、指導内容そのものは評価されています(同調査、n=111/n=109)。不足するのは指導の質ではなく個別対応です。
調査概要
調査名・調査機関・調査方法・調査期間・有効回答はこの記事の根拠データの表のとおりです。設問によって回答者数が異なる場合は、各図表に該当のn数を記載しています。構成比は小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
出典:オンライン中国語のCCレッスン/レポート全文は上記ページから無料でダウンロードいただけます。掲載データ・グラフをご利用の際は、出典として「CCレッスン調べ」または「株式会社Glats調べ」とご明記ください。
関連記事
CCレッスンでは、今回の調査以外にもHSK受験者・受講者を対象とした独自アンケートを継続的に実施しています。


