ジャンル別中国語おすすめ映画 映画から中国の文化や歴史を学ぼう

ジャンル別中国語おすすめ映画 映画から中国の文化や歴史を学ぼう

中国語の映画を見たことはありますか?映画は言語を学べるだけでなく中国の文化や時代背景なども知ることができて、語学学習に最適な教材です。今回は、中国語の映画を紹介していきます。

目次

中国語のジャンル別おすすめ映画

ジャンル別に中国語のおすすめ映画を紹介します。

青春・恋愛・コメディ

中国では、個人よりも集団や仲間の関係を重んじる傾向があり、映画にもそういった描写がよく出てきます。戦争、学校、部活などのテーマで、チームや仲間との絆を描く作品も多いです。

“我的少女时代”(日本語タイトル:「私の少女時代-OUR TIMES-」

2015年に公開された青春恋愛映画です。主人公の内気で平凡な女子高生がクラスの人気者に憧れ、初恋を経験するストーリーで、恋愛とともに友情や青春の悩みなどが描かれていきます。クラスの友人や部活動など、個人よりも周囲との関係が重視される価値観が随所にみられるほか、1990年代の台湾の学生生活を垣間見ることができます。

“夜校女生”(日本語タイトル:「ひとつの机、ふたつの制服」)

こちらも、1990年代の台北の高校が舞台の青春映画です。主人公の女子高校生が高校入試に失敗し、名門女子高校の夜間部に進学するところから物語が始まります。全日制で同じ教室、同じ机を使う優等生と手紙を交換するようになり、やがて二人は友達になります。二人が制服を交換して遊びに出かけたり、同じ男子生徒に思いを寄せたりするなかで揺れ動く感情が丁寧に描かれています。

家族ドラマ

中国圏の文化では「家族中心」「親孝行」(中国語で「孝顺」(xiào shùn)の価値観が強く、映画の重要テーマになります。多くの映画で「親子の絆」「世代間の葛藤」などが描かれています。

“飲食男女” (英語タイトル:Eat Drink Man Woman) 

台北の上流家庭が舞台で、妻に先立たれた有名レストランの料理長が、成長した3人の娘たちの恋愛や結婚の問題で葛藤していくさまが描かれていきます。父と娘たちのすれ違い、家族の愛情や再生がテーマとなっています。食事をするシーンや料理のシーンが多く、中国圏の食文化を身近に感じられます。

社会派ドラマ

中国映画では、社会的な成功者、権力者ではないごく普通の人、「小人物」(xiǎo rén wù)を主人公とした作品もポピュラーです。市井の人が大きな時代の流れや政治制度に翻弄されながらも懸命に生きる姿を描き、現代の中国を映し出しています。

“我不是药神”(日本語タイトル:「薬の神じゃない!」

中国での実話に基づいて、現代中国の社会問題を描いた社会派ヒューマン映画です。主人公はごく普通の薬店店主ですが、白血病の患者たちが高額な薬を購入できずに苦しんでいる姿を見て、インド製の安価な薬を密輸し、患者に届けます。それが明るみになり、社会問題として注目されていきます。薬の価格や医療格差といった問題について考えさせられます。

歴史・武侠・アクション

中国映画は中国の歴史、伝統文化、古典文学と密接にかかわっています。西遊記、三国志といった中国の代表的な歴史ものを題材とした映画も多く、中国の歴史や伝統への理解が深まります。中でも、武侠映画は、国家というよりも「江湖」(jiānghú)という独立した世界が舞台となっており、冒険と戦闘の物語を中心に、伝説的な英雄たちの葛藤や成長が描かれます。

臥虎蔵龍(日本語タイトル:「グリーン・デスティニー」、」英語タイトル:「Crouching Tiger, Hidden Dragon」)

2000年に公開された、中国・台湾・香港合作の武侠映画の代表作です。日本では「グリーン・デスティニー」のタイトルで知られています。美しい映像・アクション・武術の演出が評価され、アカデミー賞で外国語映画賞を獲得した映画で、中国映画の国際的な評価を大きく高めたと言えるでしょう。江湖を舞台としながらも、清朝の貴族や官僚などの階層社会とも密接に絡んだストーリーで、中国の清時代の歴史的背景を学ぶにもうってつけの作品です。歴史、主君への忠誠、師弟関係などの武侠的価値観が重んじられる時代のストーリーです。

流浪地球(英語タイトル:「The Wandering Earth」)

2019年公開の中国SF超大作映画で、中国映画史に残る大ヒット作品です。中国SF映画のレベルを一気に世界水準に引き上げた作品として高い評価を得ています。近い将来、太陽が消滅に向かって膨張し、地球は生存不可能になるという予測のもと、地球を捨てず、巨大エンジンを地球に設置して宇宙へ移動させるという前代未聞の計画を実行していく物語です。宇宙や氷の世界をCGで表現し、ハリウッドのSF映画に匹敵する壮大なスケールで地球の危機をリアルに描き出しています。

まとめ

中国語映画は、語学学習だけでなく、中国の文化・価値観・時代背景を理解できる優れた教材です。

青春恋愛、家族ドラマ、社会派、歴史・武侠・SFなど、ジャンルごとに中国社会の特徴が色濃く描かれています。

映画を通して、人々の生き方や中国ならではの考え方に触れてみてくださいね。

この記事を書いた人

監修者:Fei
中国北京市出身。北京首都師範大学卒業、筑波大学大学院修了。
指導歴15年、「美しい中国語」を届ける人気講師として幅広く支持されている。
HSK公式単語アプリのナレーターを務め、2025年大阪万博中国パビリオンで日中バイリンガル司会を担当。YouTubeでは今どき中国語「フェイ先生の声日記」を発信中。

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