皆さん、こんにちは!
中国語学習者の皆さんが、会話や文章読解で必ず一度は混乱する単語。それが「要(yào)」です。
辞書を引くと「〜したい」「〜するつもり」「必要だ」「〜しなさい」など、たくさんの意味が出てきて、「結局、この文ではどう訳せばいいの!?」と頭を抱えた経験はありませんか?
実は、この「要」は文脈(前後の会話の流れ)によってカメレオンのように意味を変える、少し厄介な言葉なんです。しかし、裏を返せば「要」一つで様々な感情や状況を表現できる便利な言葉でもあります。
今回は、動画で解説されている「要」の5つの主要パターンと、同じ文章でも意味がガラリと変わる「文脈マジック」について徹底解説します!
「要」が持つ5つの顔
まずは、「要」が持つ基本的な5つの意味を例文と一緒に整理しましょう。それぞれ、別の中国語に置き換えることができます。
1. 願望:「〜したい」 (= 想)
自分の希望や欲求を表す、最も基本的な使い方です。
- 例文:我要买一本书。(Wǒ yào mǎi yì běn shū)
- 意味:私は本を1冊買いたいです。
- 置き換え:我想买一本书。
「想(xiǎng)」よりも意志が強く、「ただ思っているだけでなく、実際に買うぞ」というニュアンスが含まれることが多いです。
2. 予定・意志:「〜するつもり」 (= 打算/准备)
未来の計画や予定を表す使い方です。
- 例文:我要去中国出差。(Wǒ yào qù Zhōngguó chūchāi)
- 意味:私は中国へ出張するつもり(予定)です。
- 置き換え:我打算去中国出差。
近い未来に確実に起こることについて話す際によく使われます。
3. 義務:「〜しなければならない」 (= 得/应该)
外的な事情やルールによって「そうする必要がある」という場合です。
- 例文:八点了,我要回家了。(Bā diǎn le, wǒ yào huíjiā le)
- 意味:8時になったので、家に帰らなければなりません。
- 置き換え:我得回家了。
4. 必要:「〜が必要だ」 (= 需要)
動詞として、物や助けを求める使い方です。
- 例文:我需要你的帮助。(Wǒ xū yào nǐ de bāngzhù)※動画内解説に基づき補足
- 意味:私はあなたの助けが必要です。
- 置き換え:我需要你的帮助。
お店で「これください(我要这个)」と言う時の「要」も、この「必要=欲しい」の意味ですね。
5. 命令・依頼:「〜してください」 (= 请)
相手に対して行動を促す場合です。
- 例文:你要小心。(Nǐ yào xiǎoxīn)
- 意味:気をつけてください(気をつける必要がありますよ)。
【最重要】文脈で変わる!3つの「我要好好学习」

ここからが本題です。 学習者を最も悩ませるのは、1〜3の意味(したい、つもり、義務)の区別がつかない時です。
動画で紹介されていた、この例文を見てください。
「我要好好学习中文。」
(Wǒ yào hǎohǎo xuéxí Zhōngwén)
この一文だけを見て、正しい日本語訳を選べますか?
- ちゃんと中国語を勉強したい。
- ちゃんと中国語を勉強するつもりだ。
- ちゃんと中国語を勉強しなければならない。
正解は…「全部正解」なんです!
この文だけでは、話し手の意図を特定できません。「前後にどんな言葉があるか」で訳し分ける必要があります。
パターンA:「〜したい(願望)」になる場合
文脈:「中国文化に興味があるから…」
因为我对中国文化感兴趣,所以我要好好学习中文。
この場合、自分の内側から湧き出る「興味」が動機になっているため、「勉強したい(願望)」と訳すのが自然です。ポジティブな自発的意志です。
パターンB:「〜するつもり(予定)」になる場合
文脈:「来週から学校が始まるから…」
下周就要开学了,我要好好学习中文。
ここでは、今後のスケジュールの話をしているため、「勉強するつもりです(予定)」というニュアンスになります。客観的な計画を伝えています。
パターンC:「〜しなきゃ(義務)」になる場合
文脈:「そうしないとお母さんに怒られるから…」
不然妈妈会生气的,所以我要好好学习中文。
この場合、自分の意志というよりは「怒られないためにやる」という外圧が働いています。つまり、「勉強しなければならない(義務)」となります。「本当はやりたくないけど…」という気持ちが含まれているかもしれません。
見分けるコツは「前置き」と「理由」

このように、「要」の意味を見分けるには、その文の前にある「理由(因为〜)」や「条件(不然〜)」に注目するのが最大のコツです。
もし会話の中で相手が「我要〜」と言ったら、瞬時に以下のどれかを判断しましょう。
- ワクワクしている顔なら「〜したいんだな」
- 手帳を見ながらなら「〜する予定なんだな」
- 困った顔や焦った顔なら「〜しなきゃいけないんだな」
言葉だけでなく、表情やシチュエーションも重要なヒントになります。
まとめ
いかがでしたか? 「要」は、たった一文字で「願望」「予定」「義務」「必要」「命令」という5役をこなす、中国語界の名俳優です。
最初は混乱するかもしれませんが、「文脈で意味が決まる」ということを知っているだけで、読解力は格段に上がります。
- 想(したい)
- 打算(つもり)
- 得(しなきゃ)
- 需要(必要)
- 请(して)
迷った時は、これら5つのどの言葉に置き換えられるかを考えてみてください。動画では先生の発音やリズムも確認できますので、ぜひ合わせてチェックして、感覚を掴んでくださいね!
それでは、またCCレッスンでお会いしましょう!

