「中国語を独学で始めたいけど、本屋に行っても種類が多すぎて選べない……」
「結局、どの参考書を買えば最短で話せるようになるの?」
語学学習のスタートダッシュにおいて、教材選びは命です。自分に合わないテキストを選んでしまうと、最初の難関である「発音」で挫折したり、文法が理解できずにフェードアウトしてしまったりする原因になります。
逆に言えば、「今の自分のレベルと目的に合った良書」さえ手に入れれば、独学でも十分にビジネスレベルまで到達することが可能です。
こちらの記事では、メインテーマである「中国語の教材」を軸に、発音・ピンインの基礎から、文法の定着、単語の暗記まで、それぞれのステップに最適な教材の選び方と活用法を解説していきます。
【中国語】まずは「発音・ピンイン」特化の教材から

中国語学習の最初の1〜2ヶ月は、単語や文法よりも「発音(ピンイン)」に全振りをしてください。ここが崩れていると、いくら単語を覚えても通じません。
※あくまでも1つの意見として誤認識ください。
発音教材を選ぶ3つの基準
まずはモチベーション管理的な視点でも、薄い簡単な教材から取り組むのがベストです。
総合テキストの冒頭についている「発音解説」だけでは不十分なことが多いことから、以下の条件を満たす「発音専門」の薄い本を一冊仕上げるのが一番の近道です。
| チェック項目 | 理由 | おすすめの特徴 |
|---|---|---|
| 口の形(写真・図解) | 舌の位置は見えないため、図解がないと再現不可能。 | 口腔断面図(舌の動き)が載っているもの。 |
| 音声(動画)講義 | 音だけ聞いても真似できない。 | 著者が動画で解説しているQRコード付きのもの。 |
| 日本人の弱点指摘 | 日本人が苦手な「そり舌音」などのコツが必要。 | 「日本人向け」に特化して書かれたもの。 |
CD3枚付 日本人のための 中国語発音完全教本
この手の記事では複数のおすすめパターンを提示するケースが多いですが、学習者目線だと「迷ってしまう」のがリアルな声だと思います。
上記3つの条件を満たしている、初心者向けの発音教材はずばり「CD3枚付 日本人のための 中国語発音完全教本」がおすすめです。
無料でやるなら「YouTube」
最近ではYouTubeをみればどんな言語でも学べる最高の環境になっているのが有名な話です。
一方で、「網羅的に学びたい」という方にはやはりおすすめできず、体系的に網羅されている書籍(CDや音声DL付き)を一冊手元に置いて、鏡を見ながら練習するのが王道です。
YouTubeなどのお得な使い方は「より掘り下げたい場合」に検索してみるのがおすすめ。というのも、再生数の多い動画程「日本人がよく引っかかる罠」のような動画だったりするからです。
大前提網羅的に学んだうえで、より強化していくようなイメージで進めていくのが良いでしょう。
【中国語】「文法」は薄い一冊を何周もする

発音の次は文法です。中国語の文法は英語に似ていますが、時制(過去形・未来形)による動詞の変化がないため、比較的シンプルです。
文法教材の使い方のコツ
分厚い辞書のような文法書は、挫折の元です。初心者が選ぶべきは、「重要構文が網羅された薄めのテキスト」となります。
中でも「新ゼロからスタート中国語 文法編」は初心者向けかつ、「終わらせる達成感」を得やすい一冊になっています。
あれこれ手を出すのではなく、同じ本を最低でも3周し、ボロボロになるまで使い込むことで「中国語の回路」ができるので、まずは1冊終わらせてみるということから始めてみましょう。
【中国語】「単語」はHSK公認教材が最強
語彙力を増やすなら、世界標準の中国語検定である「HSK(Hànyǔ Shuǐpíng Kǎoshì|エイチエスケー)」の公式単語帳を使うのが最も効率的です。
なぜ検定教材が良いのか?
HSKの単語帳は、使用頻度の高い順にレベル分け(1級〜6級)されています。「日常会話で全く使わないマニアックな単語」を覚える無駄を省き、実用的な単語から優先的にインプットできるからです。
| レベル | 語彙数目安 | 到達レベル |
|---|---|---|
| HSK 1〜2級 | 約300語 | 簡単な挨拶、自己紹介ができる。 |
| HSK 3級 | 約600語 | 生活での基本的なコミュニケーションが可能。 |
| HSK 4級 | 約1,200語 | ネイティブとある程度流暢に会話ができる。 |
まずは「HSK 1〜2級」の単語を完璧にすることを目指しましょう。これだけで旅行会話の大部分はカバーできます。
山梨学院大学の単語リストを使う
実はHSKの単語については、山梨学院大学の公式HP上でPDF形式で無料公開されています。
いわゆる「単語帳」の使い方はできませんが、無料で見れるうえ、自分なりにやりやすいカスタマイズができるのが強みなので、有料で何かを購入するまえに一度こちらで試してみるのもおすすめです。
- 参考:山梨学院大学
【中国語】NHK語学講座という選択肢

「独学でペース配分が難しい」という方には、NHKの語学講座テキストが非常におすすめです。
コスパと質のバランスが良い
NHKのラジオやテレビ講座は、日本トップクラスの講師陣が作成しており、解説の質が非常に高いのが特徴です。
- ラジオ講座(まいにち中国語):毎日15分ずつ進むので、学習の習慣化に最適。
- テレビ講座(中国語!ナビ):映像で文化やスキットが見られるので、楽しく続けられる。
毎月数百円でテキストが手に入り、音声はアプリ(NHKゴガク)で無料で聴けるため、これ以上ないほどコスパの良い教材と言えます。
- 参考:NHKゴガク 中国語
まとめ
こちらの記事では「中国語の教材」をテーマに、選び方と学習の進め方について解説しました。最後に重要なポイントを復習しましょう。
- 最初は「発音特化」の教材で口の形をマスターする
- 文法書は薄いものを「最低3周」繰り返す
- 単語は「HSK(検定)」の公式テキストで効率よく覚える
- ペースメーカーとしてNHK講座を活用するのもアリ
教材は、あなたの中国語学習という冒険の「地図」です。信頼できる地図を手に入れたら、あとは一歩ずつ前に進むだけです。まずは書店で、自分が「これなら開くのが楽しみになりそうだ」と思える一冊を探してみてください。
教材選びと並行して、基本的な挨拶もチェックしておくとスタートがスムーズです。こちらの記事も参考にしてみてください。

