独自の文化と活力に満ちた広州(Guangzhou)は、「食の都」として有名です。その魅力は美食だけにとどまりません。2000年以上の歴史を持つ南国の名城として、そして現在は香港に隣接する経済の中心地として、訪れる人に多くの体験をもたらしています。今回は中国第三の都市・広州をご紹介します。
- 広州は2000年以上の歴史を持つ南中国の大都市で、香港に近い経済拠点として発展しながら「食の都」としても世界的に有名。
- 観光では沙面島・聖心大教堂・五羊石像・南越王墓博物館・白雲山など、歴史と自然を楽しめるスポットが人気。
- 旅行の醍醐味は飲茶や広東料理、屋台グルメなどの美食体験で、地下鉄や配車アプリを使えば市内観光もスムーズ。
広州旅行で外せない!個性豊かな観光スポット

沙面島
広州観光のハイライトの1つは、異国情緒あふれる沙面島です。珠江に浮かぶこの小さな島は、かつて欧米諸国の租界が置かれていた場所で、今でも150棟以上の欧風建築が美しく保存されています。
また、ティファニーグリーンの外壁が可愛らしいスターバックスは、元々は英国の宣教師館だった建物を利用しており、一休みするのにぴったりです。美しい建築物を背景に写真を撮ったり、川辺の遊歩道をのんびり散歩したりするだけでも、日常を忘れてリラックスした時間を過ごせます。
聖心大教堂
沙面島からほど近い場所にあるのが、聖心大教堂です。1863年に着工され、25年の歳月をかけて完成したこのゴシック・リバイバル様式の大聖堂は、全ての壁が花崗岩で作られていることから、地元の人々には「石室」の愛称で親しまれています。
ステンドグラスから差し込む柔らかな光に照らされた内部は、厳かで神秘的な雰囲気に包まれています。
五羊石像
広州のシンボル的存在と言えば、越秀公園にある五羊石像です。広州は「羊城」という別名を持ちますが、その由来となった伝説に基づいて造られたこの像は、まさに広州の象徴と言えるでしょう。
広大な越秀公園内には、この五羊石像のほか、明代に建てられた鎮海楼や古代の城壁跡など、見どころがたくさんあります。地元の人々の憩いの場となっているので、のんびりと散策するのに最適です。
南越王墓博物館
歴史探訪に興味がある方には、南越王墓博物館がおすすめです。ここは、紀元前2世紀頃にこの地を治めた南越国の第二代目の王の墓がそのまま博物館になっています。墓室の中に入ることができ、2000年以上前の副葬品や遺構を間近で見学できるのは、非常に貴重な体験です。出土品の数々は高度な文化水準を示しており、古代広州の歴史に思いを馳せることができます。
白雲山
広州市街地の北部に位置するこの山は、市民のオアシスとして親しまれています。ロープウェイで気軽に山頂付近まで行くことができ、そこからは広州市街を一望できます。
ハイキングコースも整備されています。山の中腹にある雲台花園は、季節の花々が楽しめる美しい庭園です。
長隆旅遊度假区
長隆旅遊度假区は巨大なテーマパークで、長隆野生動物園、長隆水上楽園、長隆歓楽世界など、複数のパークから構成されています。
特に、パンダやコアラの飼育数が多いことで知られる野生動物園は、一日中楽しめるほどの見応えがあります。子供連れの家族旅行には、ぜひ組み込みたいスポットです。
広州旅行の最大の醍醐味!美食の世界へようこそ

「食は広州にあり」ということわざがあるほど、広州は美食の都として名高いです。飲茶をはじめとする広東料理の本場で、食の楽しみを味わってください。
飲茶
広州を訪れたら、まず体験したいのが飲茶です。小さなせいろで提供される蝦餃(ハーガウ:エビの蒸し餃子)や焼売(シューマイ)、叉焼包(チャーシューバオ)など、点心の数々はどれも絶品です。
お茶を飲みながら、次々と運ばれてくる点心を楽しむスタイルは、広州の朝の風物詩と言えるでしょう。老舗の飲茶レストランはどこも大変混み合うので、少し早めの時間に訪れるのがおすすめです。
広東料理
広州を代表する料理の一つが、広東風炒飯です。パラパラとした食感が特徴で、具材の旨味が凝縮された、シンプルながら奥深い味わいです。
また、広東式焼きそばは、麺をパリッと焼き上げ、その上にとろみのある餡がたっぷりかかっています。これらは、日本で知られる広東料理とはひと味違う、本場の味を楽しめます。
陳添記の魚皮
広州ならではのご当地グルメとしては、陳添記の魚皮が有名です。コリコリとした独特の食感の魚皮をゴマ油や醤油ベースのタレで和えたもので、一度食べたら忘れられない味わいです。
スイーツ
順記冰室のマンゴープリンなどのスイーツも人気です。街歩きの合間に、こうした老舗の味を探すのも楽しいでしょう。
屋台グルメ
屋台も広州の魅力です。粥麺専門店では、具だくさんの及第粥(豚肉やレバーなどが入った広東風お粥)や、あっさりとした雲呑麺を味わうことができます。また、牛雑(牛肉の内臓煮込み)や煲仔飯(土鍋ご飯)など、バラエティ豊かな料理が街角にあふれています。
初めての広州!モデルコース

ここでは、広州の見どころを巡る2泊3日のモデルコースをご提案します。
1日目: 異国情緒と下町風情を味わうコース
午前
まず、地下鉄で沙面島へ向かいましょう。美しい欧風建築を眺めながら、のんびりと散歩を楽しみます。写真を撮ったり、川辺のカフェで休憩したりして、優雅な時間を過ごします。
午後~夜
昼食は、沙面島から地下鉄で移動して、上下九歩行街エリアへ。ここは広州を代表する賑やかな商店街で、老舗の飲食店が軒を連ねています。ガイドブックにもよく載っている陶陶居や広州酒家などの老舗で本場の飲茶を味わうもよし、南信牛奶甜品専家で名物の牛乳プリンを食べ歩くもよしです。
その後、上下九から歩いて聖心大教堂を訪れます。荘厳なゴシック建築を見学した後は、北京路歩行街へ。ここは地下に古代の道路遺構がそのまま保存されているユニークな商店街で、ショッピングを楽しみながら広州の歴史にも触れられます。夕食は北京路周辺で。好みのお店を探して、広東料理の夕べを満喫しましょう。
2日目: 歴史探訪とパンダに会いに行くコース
午前
2日目の午前中は、越秀公園へ。広大な公園内を散策し、五羊石像や鎮海楼を見学します。公園を出たら、すぐ近くの南越王墓博物館に立ち寄り、古代南越国の歴史に思いを馳せます。
昼食は公園周辺でとり、午後は地下鉄とバスを乗り継いで長隆野生動物園へ向かいます。広大な園内は、徒歩エリアとサファリエリアに分かれており、パンダやコアラ、キリンなど、世界中の動物たちを間近に見ることができます。夕方までたっぷりと時間をかけて楽しみましょう。
夜
夕食は園内のレストランで、または市内に戻ってからでも構いません。長隆度假区内にはいくつかのホテルもあり、宿泊して2日間かけてゆっくりと楽しむのもおすすめです。
3日目: 広州の新たな顔と伝統に触れるコース
午前
最終日は、広州の新たな観光スポットへ。地下鉄11号線を使って雲台花園へ向かいましょう。ここは白雲山のふもとにある美しい庭園で、季節の花々が楽しめます。カポックの道(木綿花の道)を散策し、展望台から広州市街のパノラマを楽しめます。
その後、時間に余裕があれば、広東省博物館で広東の歴史や文化を学ぶのも良いでしょう。あるいは、最終日のショッピングとして、天河城や正佳広場などの巨大ショッピングモールで最後のお土産探しを楽しむのもおすすめです。昼食をとったら、空港や駅へ向かい、広州での楽しい思い出を胸に帰路につきます。
広州の移動をスムーズに!アクセス情報
地下鉄が便利
広州市内の移動は、地下鉄が最も便利です。路線網が広範囲に広がっており、主要な観光地のほとんどは地下鉄でアクセス可能です。料金は距離に応じて2元からと、とてもリーズナブルです。
駅名表示はピンインと英語が併記されており、アナウンスも流れるので安心です。地下鉄の乗車には、上海や北京と同様にAlipayやWeChatの乗車コードが便利です。
滴滴出行
配車アプリも、荷物が多い時や夜間の移動などに便利です。初乗り料金は12元程度です。ただし、ラッシュ時や雨天時は捕まえにくいこともあります。
まとめ
いかがでしたか。広州は、2000年以上の歴史と、美食の街としての輝き、そして南国ならではの明るさと活気が融合した、とても魅力的な都市です。
街のあちこちで飛び交う広東語は、普通話とは異なる響きを持っていますが、看板の漢字を読んだり、レストランでメニューを選んだりする体験は、中国語を勉強している方にとって非常に実践的な学びの場となります。安全に気をつけて、広州の魅力を存分に楽しんでください。

