eSIMを使いこなして、快適な中国旅行を楽しもう!

eSIMを使いこなして、快適な中国旅行を楽しもう!

中国旅行を計画する際、多くの人が不安に感じるのが、現地のインターネット環境です。いまや中国は世界有数のスマートフォン社会。決済はキャッシュレスが主流で、配車も注文もチケット予約もすべてアプリ経由になります。

代表的な決済アプリであるAlipay、メッセージアプリのWeChatは、日常生活に深く浸透しています。地図検索や翻訳、配車手配まで、スマートフォンがあると、移動や決済がよりスムーズになります。そこで近年、旅行者の間で急速に利用が増えているのがeSIMです。この記事では、中国旅行を快適にするeSIMの仕組み、使い方、選び方、注意点までを、初心者にもわかりやすく解説します。

この記事の3行まとめ(AI要約)
  • eSIMはスマートフォンに内蔵されたデジタルSIMで、QRコードを読み込むだけで利用でき、中国旅行のインターネット環境を簡単に整えられる便利な通信手段である。
  • 中国では決済・配車・地図・翻訳など多くのサービスがスマホとネット接続を前提としているため、AlipayやWeChatを快適に使うためにも安定した通信環境が重要になる。
  • eSIMを選ぶ際はデータ容量・海外ローミング・サポート体制・テザリング対応を確認し、出発前に設定を済ませておくことでトラブルを防げる。
目次

eSIMとは?中国旅行で注目される理由

eSIMとは?中国旅行で注目される理由

これまで海外旅行では、到着空港で物理SIMカードを購入したり、ポケットWi-Fiをレンタルしたりするのが一般的でした。しかし現在は、出発前にオンラインで購入し、QRコードを読み込むだけで設定できるeSIMが主流になりつつあります。

eSIM(embedded SIM)は、端末にあらかじめ組み込まれたデジタルSIMです。物理カードの差し替えが不要なため、紛失リスクがなく、空港でのSIM購入の行列に並ぶ必要もありません。初めての中国旅行でも、手間が少なくスムーズに使える点が大きな魅力です。特に中国では、空港到着直後から配車アプリや地図アプリを使う場面が多いため、到着してすぐにインターネットにアクセス出来ることの価値は想像以上に大きいといえるでしょう。

中国旅行でのeSIMの使い方

eSIMの利用方法は非常にシンプルです。

まず、渡航前にオンラインでeSIMプランを購入します。購入後、登録メールにQRコードが届きます。このQRコードをスマートフォンの設定画面から読み込むことで、eSIMが端末に追加されます。一般的な設定の流れは次のとおりです。

  • スマートフォンの「設定」からモバイル通信を開き、「eSIMを追加」を選択
  • 表示された画面でQRコードを読み取り、追加された回線をデータ通信回線として選択
  • 中国到着後、モバイルデータ通信をオンにすれば、そのままインターネットを利用できるので、物理SIMのように差し替え作業は不要です。

なお、中国ではグレートファイアウォールと呼ばれるインターネット規制により、Googleの各種サービス、Instagram、LINEなどが通常の回線では利用できません。必要に応じて、VPNサービスを利用するケースもあります。ただし、多くの海外向けeSIMは香港など中国本土外の回線を経由するローミング方式を採用しています。「VPN内蔵」と明示されているプランもありますが、海外回線を経由するローミング方式を採用しているプランもあります。

中国旅行向けeSIMの選び方

中国旅行向けeSIMの選び方

中国旅行用eSIMを選ぶ際に重要なのは、単に価格の安さではありません。安価でも通信が不安定では意味がないからです。価格・容量・通信品質・サポート体制の有無を総合的に見ることが、中国旅行を快適にするポイントです。ここではeSIMを選ぶ際に注意したい点について解説します。

データ容量に注意

まず確認したいのはデータ容量です。地図アプリや翻訳、決済アプリの利用だけなら小さな容量でも足りますが、動画の視聴やテザリングを頻繁に使うなら大容量または無制限プランが安心です。 「○日間使い放題」とあっても、高速通信に容量制限が設けられていることがあるので、超過後の速度も要チェックです 。

海外ローミング可能かどうか

前述したように、中国のネットワーク規制の影響で、一部のサービスにアクセス出来ません。香港やマカオの回線を経由する、海外ローミング型eSIMであれば、通常どおり利用できる場合があります。なお、中国本土では、海外ローミング対応のeSIMをダウンロード出来ない可能性があります。日本にいる間に事前インストールするのが無難です。

サポート体制を確認

重要なのがサポート体制です。いざ現地で使おうとしたら使えなかった、設定方法がわからないなどのトラブルが発生した場合、問い合わせる必要があります。その際、日本語で問い合わせができれば、大きな安心材料になります。

デザリングの可否をチェック

テザリング対応かどうかも確認しておきましょう。現在は、パソコンやタブレットなど、複数台の通信端末を持って行く方も多いでしょう。また友人と共有で利用する方もいるでしょう。その場合、テザリング可のプランを選ぶ必要があります。

設定で失敗しないために

eSIM利用の注意点

中国旅行用eSIMの設定は、必ず出発前に済ませておきましょう。空港到着後に設定しようとすると、Wi-Fi環境が必要だったり、時間がかかって焦ってしまう可能性があります。

事前に確認すべき点は以下の3つです。

eSIM対応機種を確認

まず、使用するスマートフォンがeSIM対応機種かどうか。iPhoneの場合はiPhone XS以降の多くのモデルが対応していますが、地域モデルによって異なるため公式情報の確認が必要です。Androidも機種ごとに対応状況が異なります。

SIMロックを解除する

スマートフォンのSIMロックが解除されているかどうか。キャリア経由で購入した端末の場合、機種によってはSIMロックがかかっている場合があります。その場合、eSIMに切り替えることが出来ませんので、事前にロックの解除手続きを済ませておきましょう。

OSバージョンを最新に

スマートフォンのOSが最新バージョンであること。iOS、Android共に、古いバージョンでは正常に設定できないケースもあります。旅行前に、最新版にアップデートしておいた方が無難です。

デュアルSIM設定に

日本のSIMとeSIMを併用する「デュアルSIM」設定にしておけば、日本の電話番号でSMSを受信しながら、中国ではeSIMでデータ通信を行うことも可能です。これは、アプリ認証などでSMSが必要な場面で非常に便利です。

eSIM利用の注意点

eSIM利用の注意点

中国を旅行する人たちにとって、非常に便利なeSIMですが、いくつか注意点もあります。ここでは利用時に注意すべき事項について確認しましょう。

通信速度に注意

中国の主要都市(北京、上海、広州、成都など)では、主要都市では通信インフラが整っており、比較的安定しています。高速鉄道の車内でも比較的安定しています。しかし、通信速度はエリアや時間帯によって変動します。大型連休や観光地では回線が混雑することもあります。また、地下鉄の駅構内やトンネル通過時、建物の奥などでは一時的に速度が落ちたり、3Gに切り替わったりすることがあります。

データ通信専用

旅行者向けeSIMは基本的にデータ通信専用なのせ、通話やSMSは使えないのが一般的です。現地の電話番号は付与されないことが多いため、音声通話は出来ません。会話が必要な場合は、WeChat通話などのアプリを利用する形になります。

SMS認証が必要な場合がある

一般的な旅行者向けの中国eSIMであれば、アクティベートにSMS認証は必要ありません。ただし、AlipayやWeChat Payの利用時にSMS認証が求められる場合があります。そのため、日本のSIMを併用できる状態にしておくと安心です。

QRコードは大切に

QRコードは再発行できないケースがあります。eSIMを削除すると再利用できない場合もあるため、帰国後までは安易に削除しないよう注意しましょう。

まとめ:eSIMがあれば中国旅行はもっと自由になる

中国は世界で最もデジタル化が進んでいる国の1つです。スマートフォンの活用が日常生活に広く浸透しています。移動も支払いも情報収集も、すべてがオンラインになっています。eSIMを活用すれば、空港でSIMカードを探し回る必要もなく、到着直後から快適にネットを利用できます。設定も事前に済ませておけば、現地ではデータ通信をオンにするだけ。

中国旅行の快適さは、インターネット環境で決まるといっても過言ではありません。万全の通信準備を整えて、安心でストレスのない旅を楽しんでください。

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JUN68 中国語通訳・翻訳者 / Chinese Interpreter & Translator
中国での長期就業経験を持つ中国語通訳・翻訳者。実務で培った中国語力をもとに、実践的な中国語学習情報を発信している。
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