中国ビザ申請の完全ガイド!免除条件・種類・取得方法を徹底解説

ビザ

「中国へ行くにはビザが必要?」「最新の免除措置はどうなっているの?」

初めて中国への渡航を計画している方にとって、最大の関門はビザ(签证)の取得です。特に近年、免除規定や申請システムが大幅に変更されており、最新情報を把握することがスムーズな渡航の鍵となります。

この記事では、ビザ申請が初めての超初心者の方でも、自力で確実にビザを取得できるよう、30日間の免除ルール、ビザの種類、具体的な取得方法から更新の仕組みまでを網羅して解説します。

目次

中国ビザ免除(ノービザ)措置の現在

まず最初に確認すべきは、自分にビザ免除(免签 miǎnqiān)が適用されるかどうかです。これにより、面倒な申請手続きが不要になる可能性があります。

日本人に対する短期滞在免除(30日ルール)

現在、日本国パスポートを所持し、以下の条件を満たす場合はビザなし(ノービザ)での入国が認められています。

  • 滞在期間: 30日以内
  • 入国目的: 観光(旅游)、商用・ビジネス(商贸)、親族・知人訪問(探亲)、トランジット(过境)。
  • 適用期間: 2024年11月末の拡大措置以降、2025年、2026年もこの「30日免除」が継続されています。
注意点

30日を超える滞在、または中国国内での就業(就労)、留学、長期の取材活動などの目的がある場合は、滞在日数に関わらず事前に適切なビザを取得する必要があります。

中国語ビザの種類と申請要件:あなたに必要なのはどれ?

中国旅行初心者への完全ガイド:必要な書類・準備・手続きなど

30日を超える滞在や、特殊な目的がある場合に申請する主なビザの種類をまとめました。

① 観光ビザ(Lビザ)旅游签证

1ヶ月を超える長期の旅行に必要です。

要件: 往復航空券の控え、ホテルの予約確認書。知人宅に泊まる場合は、その知人からの「招聘状(招待状)」が必要です。

② 商業・貿易ビザ(Mビザ)商贸签证

商談や契約、展示会参加など、営利活動を目的としないビジネス渡航に必要です。

要件: 中国の取引先発行の「招聘状」が必要です。

③ 就労ビザ(Zビザ)工作签证

中国国内で正式に雇用され、報酬を得て働く場合に必要です。

要件: 中国当局が発行する「外国人来華工作許可通知」が必須です。入国後30日以内に「居留許可」への切り替えが義務付けられています。

④ 留学ビザ(X1・X2ビザ)留学签证

中国の大学や語学学校へ通うためのビザです。

  • X1: 180日を超える長期留学。入国後に「居留許可」への切り替えが必要です。
  • X2: 180日以内の短期留学。
親族訪問ビザ(Q1・Q2ビザ)探亲签证

中国に住む親族を訪ねるためのビザです。

  • Q1: 180日を超える長期滞在。入国後に「居留許可」への切り替えが必要です。
  • Q2: 180日以内の短期滞在。

他にも中国国内での「ボランティア活動」を目的とした人のための、
「Fビザ」などもあります。

中国ビザの取得方法:自力で申請する3つのステップ

2026年現在、東京などのビザ申請センターでは、「オンライン事前審査制」が導入されています。

STEP
オンライン申請(書類アップロード)

公式サイト「CVASC(中国签证申请服务中心)」でアカウントを作成し、すべての書類(パスポート、写真、招聘状等)をスキャンしてアップロードし、送信(Submit)します。

STEP
オンライン審査の承認を待つ

センター側でデータのチェックが行われます。ステータスが「Online review completed(オンライン審査完了)」になるまで待ち、メールで届く「査証申請凭証(签证申请凭证)」を印刷します。 これが窓口へ行くための「通行証」になります。

STEP
センターへの書類提出と受取

審査承認後は、日時の予約は不要です。受付時間内にセンターへ書類原本を提出しに行きます。料金はここで支払います。

発行までの期間

窓口受理から通常4営業日です。急ぎの加急(3営業日)や特急(2営業日)も選択可能です。

指紋採取と代行会社の利用について
  • 指紋採取: 180日以内の短期滞在であれば、2025年末(および継続措置)により指紋採取は免除されています。
  • 代行会社の活用: 以前は「本人の来館(指紋採取)」が必須でしたが、現在は短期滞在者の指紋採取が免除されているため、代行会社に依頼すれば、本人は一度もセンターへ行かずにビザを取得することが可能です。

オンライン申請(COVA)のコツと「2つの落とし穴」

【中国語】日本人が苦戦するピンイン発音の罠

初心者が最も苦戦するのがオンライン入力と、当日の書類不備による「突き返し」です。

入力のコツ

職歴の書き方

現在の仕事だけでなく、過去の経歴も詳細に求められます。役職名や上司の名前が空欄だと差し戻されることがあるため、正確に記入しましょう。

画像データ規格

アップロードする写真は、幅354〜420、高さ472〜560ピクセル、かつ容量40KB〜120KB以内という非常に狭い範囲に収める必要があります。

落とし穴①:旧パスポートと過去のビザ

旧パスポート原本

現行パスポートが2020年1月1日以降に発行されている場合、原則として直近の「旧パスポート原本」の提出が必須です。

過去のビザ記録

以前に中国ビザを取得したことがある方は、そのビザ面のコピーが必要です。旧パスポートにある場合は原本とコピーの両方を用意してください。

落とし穴②:厳しすぎる「写真規格」

中国ビザの写真は世界一厳しいと言われます。写真は必ず撮影から半年以内のものを提出してください。

  • 服装: 完全に白背景であること。白い服は受理されません。
  • 露出: 耳と眉毛が完全に出ていること。
  • 眼鏡: 反射やフレームの被りを避けるため、「眼鏡を外して撮る」のが最も安全です。

就労ビザ(Z)に必須の「ポイント制(ランク付け)」徹底解説

中国で働くための「就労許可」を取得する際、外国人は能力や経歴に応じて3つのカテゴリー(A・B・C)にランク付けされます。駐在員や専門職が該当する「B類(専門人材)」を目指すには、合計60点以上が必要です。

項目別の配点シミュレーション(主要項目)

2026年現在の基準に基づく主な配点は以下の通りです(最高点目安)。

評価項目内容と配点(目安)
年間給与額45万元以上(20点)〜5万元(5点)など年収に比例。
最終学歴博士(20点)、修士(15点)、学士(10点)。
関連実務経験2年以上(5点)。さらに1年増えるごとに1点加算(最大20点)。
年齢18〜25歳(10点)、26〜45歳(15点)、46〜55歳(10点)。
中国語能力HSK5級以上(5点)、4級(4点)、3級(3点)、2級(2点)、1級(1点)。
その他加点世界ランク上位大学卒業(5点)、就業地域による加点(10点)など。

入国後のビザ更新と滞在延長について

中国語の言葉が日本語と違うと感じる理由を整理

当初の予定よりも滞在が長引く場合や、長期ビザを有効化する際の手続きです。

ビザの更新・延長(延期)

ビザの期限が切れる前に、現地の公安局出入国管理部門で手続きを行います。

  • タイミング: 滞在期限の7日前までに申請する必要があります。
  • 注意点: 観光ビザの延長は理由によって認められないケースも多いため、慎重な計画が必要です。
居留許可への切り替え

長期ビザ(X1やQ1など)で入国した場合、入国後30日以内に現地で「居留许可」を申請しなければなりません。これを怠ると、有効なビザを持っていても不法滞在となってしまいます。

まとめ:公式ページから最新情報に通じていよう

  1. 30日以内の滞在なら、日本人は基本的にノービザ(免除)でOK。
  2. 30日を超える場合は、オンライン事前審査を利用して自力で申請。
  3. 写真と書類は早めに準備し、特に「旧パスポート」の有無を必ず確認する。

正しい手順と最新情報を知っておけば、中国ビザ取得は決して難しいものではありません。万全の準備で、素晴らしい訪中を実現させてください!

参考:中国签证申请服务中心 https://www.visaforchina.cn/TYO3_JP/qianzhengyewu

この記事を書いた人

中国滞在6年のWebライター。
実務ではインバウンド向けのビジネス翻訳や、日常会話レベルの翻訳・通訳を経験。現在は中国語を共通語とする環境でルームシェアを行い、日々「生きた中国語」に浸る生活を送る。
教科書的な表現に留まらない、現場の空気感を捉えたコミュニケーションを重視。ライターとしての構成力と、実務・生活の双方で培った実践的な知見を融合。
具体的で再現性の高い、リアルな中国語コミュニケーション術を発信中。

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